2022年夏に9500万ユーロ(約166億円)の移籍金で加入したマンチェスター・ユナイテッドでは結果を残せず構想外となったが、昨季後半に半年間のレンタル移籍で加入したベティスでは水を得た魚の如く躍動。今夏のレンタル満了後、移籍交渉の長期化で宙ぶらりんの状態が続いたものの、9月1日に移籍金最大2500万ユーロ(約44億円)でベティスへの再加入を果たした。
復帰後もキーマンとして躍動し、ヨーロッパリーグ(EL)のノッティンガム・フォレスト戦で復帰後初ゴールとアシストを記録。そして、3位と4位の直接対決となった18日のラ・リーガ第9節ビジャレアル戦では、2点ビハインドの状況で迎えた66分に復帰後のリーグ戦初得点を挙げると、後半アディショナルタイム4分には劇的な同点ゴールも記録した。
2-2のドロー後、『モビスタール』のインタビューに応じたアントニーは、「とても嬉しい。勝ち点『3』を取りたかったし、この試合の重要性は分かっていたが、ビジャレアルのような質の高いチーム相手に勝ち点を落とさずに引き分けられたことは重要だ。次の試合に目を向けなければならない。勝ち点『1』も重要だ。次の試合に向けて自信を与えてくれる」と、結果に満足感を示した。
「重要なのは、アウェーで負けなかったこと。このまま続けていくよ。たとえ試合で負けている状況でも、最後の1分まで戦い続けるというメンタリティを持つことが大切だと思う」
情熱的な“ベティコ”とは相思相愛。
ベティスは23日にELグループフェーズ第3節で日本代表MF伊東純也およびFW横山歩夢が所属するヘンクと敵地で対戦。そして27日のラ・リーガ第10節では、勝ち点「16」で並ばれたアトレティコ・マドリードとの大一番に臨む。
【ハイライト動画】ビジャレアルvsベティス