セリエA第7節が19日に行われ、ミランとフィオレンティーナが対戦した。

 ミランは直近のリーグ戦5試合で4勝1分けで無敗をキープ。
試合開始前の時点で、先に試合を消化した首位インテルと勝ち点「2」差のため、この試合に勝利すれば首位に浮上するチャンスだ。一方のフィオレンティーナはここまでリーグ戦6試合で3分け3敗と未勝利。この一戦で初白星を手にしたいところだった。

 試合は、ミランが決定機を作り出しつつも、決めきれずに得点には至らないという状況。一方のフィオレンティーナは、なかなかシュートまで持ち込めない展開が続く。

 結局、前半は両チームともにスコアレスで終了。ミランは何度かシュートの場面まで持ち込むことができたが、フィオレンティーナはシュートを1本も放つことなく終えた。

 後半の立ち上がりも、チャンスがなかなか生まれないという展開に。それでも、フィオレンティーナが次第にゴールに迫る場面を増やしていく。すると55分、フィオレンティーナは左CKの流れから、クリアボールを拾ったニコラ・ファジョーリがクロスを上げ、ボックス内でルカ・ラニエリがヘディングで折り返す。ボールが相手選手にディフレクションし、ゴール前に転がったところをロビン・ゴセンスが押し込み、フィオレンティーナが先制した。

 しかし、またすぐにスコアが動いた。
63分、ミランがボール奪取からパスをつなぎ、左サイドのラファエル・レオンがボールを持つと、そこからカットイン。ペナルティーアーク手前から右足を振り抜くと、低弾道のシュートはゴール右下に決まり、ミランがすかさず追いついた。

 その後、攻勢を強めるミランだが、フィオレンティーナのGKダビド・デ・ヘアの好セーブもあってリードを奪うことができない。しかし85分、フィオレンティーナのファビアーノ・パリージがサンティアゴ・ヒメネスをボックス内で倒し、ミランがPKを獲得。キッカーのレオンが名手デ・ヘアの逆を突き、ここでミランが逆転した。

 試合はこのまま終了。ミランが2-1でフィオレンティーナに勝利し、セリエA首位に浮上した。

 ミランは次節、24日にホームでピサと対戦。一方のフィオレンティーナは、23日にカンファレンスリーグ(ECL)リーグフェーズ第2節でアウェイでのラピード・ウィーン(オーストリア)戦に臨み、次節は26日にホームでボローニャと対戦する。

【スコア】
ミラン 2-1 フィオレンティーナ

【得点者】
0-1 55分 ロビン・ゴセンス(フィオレンティーナ)
1-1 63分 ラファエル・レオン(ミラン)
2-1 86分 ラファエル・レオン(PK/ミラン)


【動画】ミランの“10番”!レオンがカットインから先制弾


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