日本代表の一員として、10月のキリンチャレンジカップ2025で南米勢との2連戦を戦った鈴木は、ブラジル代表相手の国際Aマッチ初勝利(○3-2)にも大きく貢献。
試合はスコアレスで時計の針が進むと、前半終盤の42分、U-23セネガル代表DFアブドゥライェ・エンディアイエが、この日2枚目のイエローカードを受けて退場処分となる。数的不利に陥ったパルマ・カルチョは、後半に入ってジェノアの猛攻を受けるも、GK鈴木がビッグセーブを連発してゴールを許さない。82分にはパルマ・カルチョの右サイドから上げられたインスイングのクロスボールで、U-21イタリア代表FWジェフ・エカトールに超至近距離からヘディングシュートを許したものの、右手一本で弾き出す。
極め付きは後半アディショナルタイムのスーパーセーブ。試合終了間際、0-0で凌ぎ切れるかというところで、パルマ・カルチョは痛恨のファウルによりPKを与えたものの、元コートジボワール代表FWマクスウェル・コルネのゴール左下を狙ったキックは、GK鈴木が完全にコースを読み切ってみせる。チームを救うPKストップで、今季2度目のクリーンシートを達成し、パルマ・カルチョに勝ち点「1」をもたらしていた。
これらの活躍が評価される形で、鈴木はセリエAが選ぶ同試合のPOTMに選出されている。なお、セリエAの公式スタッツによると、鈴木は同試合で7本のセーブを記録。ジェノアは22本ものシュートを放ったが、GK鈴木を筆頭とするパルマ・カルチョ守備陣の奮闘もあり、今季初白星を手にすることはできなかった。
【動画】鈴木彩艶、後半ATにパルマを救うPKストップ