24回目を迎えたU-20ワールドカップの優勝国が決定する。
試合は立ち上がりの12分にスコアが動く。ロングパスに抜け出したヤシル・ザビリがシュートを放ち、ボールは飛び出してきたGKの手に接触。モロッコ陣営はフットボール・ビデオ・サポートをリクエストし、主審はペナルティエリア外でのハンドと判定する。獲得したフリーキックをザビリが直接狙うと、鮮やかなシュートが枠の左上にゴールイン。モロッコ代表が幸先よく先制に成功した。
攻勢を強めるモロッコ代表は、29分に自陣でナイム・バイアルがボールを奪取。すぐさま右サイドにスルーパスを出し、一気にカウンターへと移行していく。オスマン・ママがスピードを生かして深い位置まで侵入すると、味方の攻め上がりを待ちながら右足でクロスを供給。
2点を追うアルゼンチン代表は、34分に早くも交代を実施。ヴァレンティノ・アクーニャに代えてマテオ・シルヴェッティを投入し、反撃の糸口を探っていく。
前半終盤は互いに決定機を作ったものの、後半は一進一退の攻防が続いていく。だが、準決勝で120分間を戦い抜いたモロッコ代表の運動量が落ち始め、徐々にアルゼンチン代表が主導権を掌握。さらに、互いにファウルや小競り合いが増え始め、ゲームは荒れ模様の展開となる。
結局、そのまま試合は2-0で終了。勝利したモロッコ代表が初制覇を成し遂げた。
【スコア】
U-20アルゼンチン代表 0-2 U-20モロッコ代表
【得点者】
0-1 12分 ヤシル・ザビリ(U-20モロッコ代表)
0-2 29分 ヤシル・ザビリ(U-20モロッコ代表)