FIFA U-20ワールドカップチリ2025はモロッコ代表の優勝で幕を閉じた。

 現地時間19日の決勝戦に駒を進めたのは初制覇を目指すモロッコと歴代最多6度の優勝を誇るアルゼンチン。
試合は12分にヤシル・ザビリの鮮やかな直接フリーキックでモロッコが先制すると、29分には右サイドからのクロスにザビリがボレーで合わせてリードを2点に広げる。苦しい展開となったアルゼンチンは早めの選手交代などで状況の打開を図るも、最後までゴールネットを揺らすことはできず、モロッコが2-0で勝利した。

 イタリア、オーストラリア、キューバと同居したグループDを3戦全勝で首位通過し、その後はナイジェリア、メキシコ、コロンビアを撃破して18年ぶりの決勝へ進出したアルゼンチンだったが、7度目の大会制覇は叶わず。頂点へあと一歩届かなかった若き“アルビセレステス”だが、アルゼンチンの英雄であり、A代表を36年ぶりのFIFAワールドカップ制覇に導いたリオネル・メッシ(インテル・マイアミ)は、自身のインスタグラムを通じて次のように労いの言葉を送っている。

「みんな、胸を張って! みんながトロフィーを掲げる姿を見たかったけど、素晴らしい大会だった。僕たちに残ったものはみんながすべてを捧げてくれたことへの喜びと、全身全霊で白と空色のユニフォームを守り切った姿への誇りだ」

 なおU-20日本代表はグループステージを3戦全勝の首位で通過したが、ラウンド16(決勝トーナメント1回戦)でフランスに敗れてベスト8進出を逃している。
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