パルマ・カルチョに所属する日本代表GK鈴木彩艶の評価が急上昇しているようだ。21日、イタリアメディア『フットボール・イタリア』が伝えている。


 現在23歳の鈴木は浦和レッズの下部組織出身で、2021年に正式にトップチームへ昇格。2年半で公式戦通算29試合に出場すると、2023年夏にベルギーのシント・トロイデンへと完全移籍で加入した。欧州挑戦初年度となった2023-2024シーズンは正GKとして公式戦通算32試合に出場。2024年7月には初のセリエA日本人GKとしてパルマに完全移籍し、以降は不動の守護神として公式戦46試合に出場している。

 19日に行われたセリエA第7節がのジェノア戦でも先発出場を飾り、後半アディショナルタイムのPKストップを含む大活躍でチームに1ポイントをもたらした鈴木。再三のビッグセーブで今季2度目のクリーンシートに大きく貢献した日本人GKは、セリエAが選ぶ同試合のPOTM(プレイヤー・オブ・ザ・マッチ)に選出された。

 イタリアの地で圧巻のパフォーマンスを披露する鈴木だが、『フットボール・イタリア』は「日本代表GK鈴木彩艶は、まもなく移籍市場の主役となりそうだ」と指摘。シント・トロイデンから750万ユーロ(約13億円)+ボーナスで獲得した同選手を“掘り出し物”と表現しつつ、現在の市場価値を当時の3倍以上となる約2000万ユーロ(約35億円)から約2500万ユーロ(約44億円)と試算している。

 また、これまでミランなどセリエAの複数クラブによる関心が噂されていた鈴木について、「今ではイタリア国外のクラブからも注目されている」と報道。「まだ23歳という若さながら、鈴木はキャリアの次のステップに進む準備が整っている」と主張し、「パルマは今夏に届いた複数のオファーを断り、代わりにジョヴァンニ・レオーニをリヴァプールに売却して資金を確保した。この決断が功を奏しているようだ」と今季チームに残留した鈴木がさらなる利益を生み出す可能性があると説明した。

【動画】鈴木彩艶、後半ATにパルマを救うPKストップ



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