2025明治安田J1リーグ第35節の8試合が25日に行われた。

 3位京都サンガF.C.と首位鹿島アントラーズが勝ち点差「5」で直接対決。
36分に先制した京都は試合を通じて体を張った守りで鹿島の反撃を防ぎ続ける。しかし、試合終了目前の後半アディショナルタイム6分、鈴木優磨がワンチャンスをものにして劇的な同点ゴールを挙げ、試合は1-1で決着。鹿島にとっては勝ち点「1」を得たこと以上に、直接対決で京都に勝ち点「2」を失わせたことが大きい一戦となった。

 2位の柏レイソルは、残留争いの渦中にある横浜FCと対戦。柏も相手のバスを置くサッカーに苦しめられたが、72分に山田雄士がミドルシュートでこじ開ける。76分に仲間隼斗が突き放し、
3連勝を達成した柏は鹿島と勝ち点差「1」に縮めた。

 一方、残留争いの渦中にある横浜F・マリノスは、サンフレッチェ広島と対戦。12分に植中朝日が先制点を挙げると、その後は広島にボールを持たれ続ける我慢の時間が続いたが、相手の得点がオフサイドで取り消されるなど運も味方となる。86分に天野純が自ら獲得したPKを決めると、後半アディショナルタイム1分に天野のコーナーキックからジェイソン・キニョーネスがトドメを刺し、横浜FMは3-0で勝利した。

 この結果、横浜FMと横浜FCの勝ち点差は残り3試合で「5」に拡大。また、最下位のアルビレックス新潟は逆転残留の可能性が消滅し、J2リーグ降格が決まった。19位湘南ベルマーレも26日のアビスパ福岡戦でドロー以下なら、降格が決定する。


 そのほか、FC東京は佐藤恵允の2ゴールなどでファジアーノ岡山を下して4試合ぶり白星。清水エスパルスはオウンゴールが決勝点となって東京ヴェルディを破って5試合ぶりに勝ち点「3」を掴んだ。

 セレッソ大阪は立ち上がりの2得点を守り抜き、川崎フロンターレを下して連勝達成。ガンバ大阪も後半の2得点で名古屋グランパスを退けた。

■J1第35節
▼10月25日(土)
浦和レッズ 0-0 FC町田ゼルビア
柏レイソル 2-0 横浜FC
FC東京 3-1 ファジアーノ岡山
横浜F・マリノス 3-0 サンフレッチェ広島
清水エスパルス 1-0 東京ヴェルディ
名古屋グランパス 0-2 ガンバ大阪
京都サンガF.C. 1-1 鹿島アントラーズ
セレッソ大阪 2-0 川崎フロンターレ

▼10月26日(日)
14:00 アルビレックス新潟 vs ヴィッセル神戸
14:40 アビスパ福岡 vs 湘南ベルマーレ

■順位表
※()内は勝ち点/得失点差

1位 鹿島(67/+24)
2位 柏(66/+22)
3位 京都(62/+22)
4位 神戸(61/+15)
5位 広島(59/+13)
6位 町田(57/+14)
7位 川崎F(56/+15)
8位 浦和(53/+4)
9位 G大阪(53/-3)
10位 C大阪(49/+4)
11位 FC東京(45/-8)
12位 清水(44/-5)
13位 東京V(42/-14)
14位 福岡(41/-5)
15位 岡山(41/-9)
16位 名古屋(40/-10)
17位 横浜FM(37/-5)
18位 横浜FC(32/-19)
19位 湘南(26/-29)
20位 新潟(22/-26)

■J1第36節の対戦カード
▼11月8日(土)
14:00 鹿島 vs 横浜FC
14:00 東京V vs 福岡
15:00 川崎F vs 岡山
15:00 湘南 vs 新潟
16:00 柏 vs 名古屋

▼11月9日(日)
13:00 広島 vs 浦和
14:00 町田 vs FC東京
14:00 京都 vs 横浜FM
15:00 清水 vs C大阪
15:00 G大阪 vs 神戸


【ゴール動画】鈴木優磨がラストプレーで執念の同点ゴール

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