ロヒブランコスの“新10番”が、待望の移籍後初ゴールとなった。今夏の移籍市場で、総額5500万ユーロ(約96億円)でビジャレアルからアトレティコ・マドリードに加入したアレックス・バエナだったが、デビュー戦となったラ・リーガ開幕節エスパニョール戦後に負傷離脱。さらに、追い打ちをかけるように急性虫垂炎を患い、1カ月以上もピッチを離れることになったのだ。それでも、先月下旬の“マドリード・ダービー”で復帰かつ即アシストを記録すると、以降は徐々にプレータイムを伸ばしていた。
そんなバエナは、復帰後初スタメンとなった前節オサスナ戦でゴールネットを揺らした…かと思えば、VAR(ビデオアシスタントレフェリー)の介入により、取り消される憂き目に遭っていた。それでも27日、第10節ベティス戦でリーグ戦2試合連続のスタメン出場となった“新10番”は、1点リードで迎えた前半アディショナルタイムに、今度こそ、クマとヤマモモの木が描かれたエンブレムにその名を刻んだ。エリア内左に流れたボールを拾い、カットインからの右足。ファー側に突き刺すゴラッソだった。その後の同選手は60分までプレーし、2-0の勝利に貢献している。
試合後、待望の移籍後初ゴールを決めたバエナについて、シメオネ監督は「彼には何か特別なものがある。素早いトランジション、ゲームビジョン、得点力、パンチ力のあるキック…。さらに上を目指すように、促していくよ。
今節終了時点で4位につけているものの、首位のレアル・マドリードとの勝ち点差は『8』と、開幕直後の出遅れが響いているアトレティコ・マドリード。コンディションが戻りつつあるバエナは、“10番”として、追撃の勢いを加速させることはできるのだろうか。
【ハイライト】バエナの移籍後初ゴールを含む2発で勝利したアトレティコ

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