苦境が続いていたマンチェスター・ユナイテッドがここに来て復調の兆しを見せている。

 現地時間25日に行われたプレミアリーグ第9節でブライトンを4-2で下したマンチェスター・ユナイテッド。
昨シーズンは過去最低の15位に終わり、今シーズンも開幕後の6試合を2勝1分3敗で終え、カラバオカップで4部リーグ所属のグリムズビーに敗れるなど不安定な戦いが続いていたが、ここに来てルベン・アモリム体制初のリーグ戦3連勝を飾るなど、チームの状態は上向きだ。

 3連勝の背景には今夏の移籍市場で獲得した新戦力の活躍がある。ブラジル代表FWマテウス・クーニャ、カメルーン代表FWブライアン・ムベウモ、スロベニア代表FWベンヤミン・シェシュコは直近3試合で全員がネットを揺らしており、ムベウモに至っては直近2試合で3ゴールと躍動。さらに最後尾ではトルコ代表GKアルタイ・バユンドゥルから定位置を奪ったベルギー代表GKセンヌ・ラメンスが安定したパフォーマンスを披露している。

 フットボールディレクター(FD)として補強に携わるジェイソン・ウィルコックス氏はイギリスメディア『スカイスポーツ』を通じて「彼らはトップクラスのプロフェッショナルであり、我々は正しい方向に進んでいると非常に楽観視している。道のりは険しいだろうが、雑音には耳を貸さず、冷静さを保つ必要がある。私は彼らの熱意を感じているし、トレーニングでの取り組み、献身的な姿勢などを目にしている」と夏の新戦力を称賛。その上で、今後の補強戦略について次のように語った。

「我々が何をすべきか、そしてチームで改善すべき点も理解している。トップ4入りを果たし、チャンピオンズリーグ出場権をコンスタントに獲得し、プレミアリーグでも優勝するためにはチームに投資する必要がある。我々は適切な選手を獲得しなければならない。才能に恵まれているだけでなく、プレッシャーに耐え、チームを前進させてくれる選手だ。
エリート選手を獲得するだけでは不十分で、適切な性格を持ち、チームに新たなものをもたらしてくれる選手でなければならない」

 なお、マンチェスター・ユナイテッドは来夏の移籍市場での中盤補強を目指しており、ノッティンガム・フォレストのイングランド代表MFエリオット・アンダーソンやブライトンのカメルーン代表MFカルロス・バレバらが獲得候補と報じられている。
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