26日に行われたラ・リーガでは、レアル・マドリードとバルセロナによるエル・クラシコが開催。試合はフランス代表FWキリアン・エンバペとイングランド代表MFジュード・ベリンガムのゴールにより、2-1でレアル・マドリードが勝利したが、試合の本筋からは逸れたところで、ヴィニシウスの行動が注目を集めていた。
同試合のヴィニシウスは、得意のドリブル突破によるチャンスメイクだけでなく、守備面でも存在感を放っていたが、72分に途中交代を告げられる。すると、ベンチに対して驚きと怒りを露わにしながら、「僕だって?僕なのか?」と聞き返し、交代ボードに示された背番号「7」の数字を見ると、「いつも僕だ。もうこんなチームからは出て行ってやる」などと発言したことが、スペイン版『DAZN』など複数の現地メディアによって伝えられていた。
その後、ヴィニシウスは自身の公式X(@vinijr)を通して、“マドリディスタ”に対して正式に謝罪。トレーニングの中では、チームメイトに対して直接謝罪の言葉を口にしたことも明かしていた。
一連の騒動はスペイン国内を中心に大きな話題となっているが、かつてレアル・マドリードの“宿敵”であるバルセロナで活躍し、ブラジル代表では10番を背負ったリバウド氏が、母国の“後輩”が見せた行動に言及した。
まず、リバウド氏は「間違いなく、彼の態度は正しくなかった。彼の行動には同意できない」と発したが、一方で「彼にはある程度の寛容さも与えなければならない。なぜなら、これはこの試合だけの問題ではない。今シーズンを通しての選手交代や、積み重なってきた物事の文脈に関わる問題だからだ」とも主張。
「ヴィニシウスはレアル・マドリードにとって非常に貴重で、もはやクラブの財産のような選手のはず。正直に言うと、そんな選手を7試合も途中で交代させるべきではない。1点差でリードしていたとはいえ、バルセロナが同点に追いつく可能性があった。ヴィニシウスはレアル・マドリードの勝利を決定づけることができたかもしれない。エル・クラシコのような試合であることを加味しても、なおさらにそう思うよ」
同試合でヴィニシウスが見せた“態度”については「彼の見せた振る舞いは正しいものではない。いくつかの悪いことを言ったし、もちろんそれは見栄えが悪い」としつつも、「しかし、彼の怒りは理解できる」と口にしたリバウド氏。この意見に付随して、「彼は良いプレーをしていたし、レアル・マドリードのキープレーヤーでもあった。2点目にも貢献し、前線でボールをうまくキープしていた」と、エル・クラシコにおけるヴィニシウスの“パフォーマンス”を褒め称えた。
今後に向けて、リバウド氏は「ヴィニシウスと(X・アロンソ)監督が一刻も早く和解することを願っている。なぜなら、2人は同じ目標のため、つまり、勝利とタイトルのために戦っているからだ」と発言。
また、リバウド氏は、ヴィニシウスがFIFAによって毎年発表されている個人賞の『ザ・ベスト・FIFAフットボールアウォーズ』の最新受賞者であることに触れながら、「人々が好むと好まざるとにかかわらず、今現在、ヴィニシウスはFIFAが認める世界最高の選手だ」とコメント。ヴィニシウスの能力には何の疑いを抱いていないことも強調した。
【ハイライト動画】今季最初のエル・クラシコはレアル・マドリーに軍配!

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