試合は前半終了間際の45分、“エース”のアルゼンチン代表FWラウタロ・マルティネスが、ゴール前の跳ね返りを押し込み、インテルが先手を取って前半を終える。だが、後半に入るとセットプレーから今大会初失点。本拠地『スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ』で勝ち点を落とすことも頭をよぎる中、そんな不安を払拭させたのが、C・アウグストの左足だった。
67分、ペナルティエリア手前の位置でイタリア代表FWフランチェスコ・ピーオ・エスポジトの落としを受けると、迷うことなく左足一閃。強烈なミドルシュートがゴールネットに突き刺さると、最終的にはこのゴールが決勝弾となり、インテルが2-1で勝利。リーグフェーズ第4節終了時点で無傷の4連勝を達成し、アーセナル(イングランド)とバイエルン(ドイツ)に並ぶ勝ち点最大「12」を獲得した。
勲章のゴールを挙げたC・アウグストは試合後、「何よりも重要だったのは、この試合を勝利で終えることだ。もちろん、自分のゴールは嬉しいよ。ただ、僕にとって最優先すべきなのは勝ち点3で、ゴールを決めることではない」と主張。今季もインテルで激しいポジション争いに身を置いている中で、「試合のたびに実力を示さなければならない」と話し、自らの力で勝利を手繰り寄せたことを喜んだ。
同時に、C・アウグストは「良い試合だったが、チャンスは決め切らなければならない」と続け、試合を通して数多くのシュートシーンを作りながら、2得点に終わったことへの反省点も口にする。最後には「ただし、繰り返すが、何よりも大事なのは勝利だ。
この後、インテルは9日、首位争いを繰り広げるセリエAでラツィオをホームに迎える。次節のCL・リーグフェーズは26日に控えており、敵地でアトレティコ・マドリード(スペイン)と対戦予定だ。

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