シント・トロイデンに所属する後藤啓介が、9日に行われたジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部リーグ)第14節スタンダール・リエージュ戦でゴールを記録した。

 前節終了時点で6勝3分4敗の成績を残すシント・トロイデンが、5勝2分6敗を記録するスタンダール・リエージュをホームに迎えたゲーム。
シント・トロイデンのスターティングメンバーには、11月のキリンチャレンジカップ2025を戦う日本代表に招集されたGK小久保玲央ブライアン、谷口彰悟、後藤啓介に加えて、畑大雅、山本理仁、伊藤涼太郎と6名の日本人選手がスターティングメンバーに名を連ねた。松澤海斗はベンチから出番を待つ。

 前半はスコアレスで終了すると、後半に入った立ち上がりの56分に試合が動く。シント・トロイデンは連動した敵陣へのプレッシングで、スタンダール・リエージュのビルドアップのミスを誘うと、ペナルティエリア手前で相手のパスをインターセプトしたアルブノール・ムジャが左足を振り抜く。相手DFにブロックされたボールが後藤に当たって跳ね返ると、ゴール前にこぼれたボールにいち早く反応し、左足で流し込む。日本代表に初選出されたストライカーの4試合ぶり今季4点目で、シント・トロイデンが先手を取った。

 試合はこのまま終盤へ向かうと、76分には松澤がピッチへ送り出される。84分には、山本とのパス交換から伊藤が縦パスを差し込み、ペナルティエリア左の位置でボールを受けた松澤が細やかなタッチのドリブルで相手守備陣を切り裂くと、自ら右足でフィニッシュを狙う。こぼれ球に反応した山本の左足での反転シュートはGKマシュー・エポロに阻まれたが、さらに詰めていた後藤が押し込む。後藤に2点目が生まれたかと思われたが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)を経て、直前の場面で松澤がパスを受けたポジションがオフサイドと判定され、得点は認められなかった。

 試合はこのままタイムアップ。この結果、シント・トロイデンは2試合連続の1-0で、今季2度目の連勝を記録した。
GK小久保、谷口、畑、山本、後藤はフル出場し、伊藤は87分に途中交代した。

 次節、シント・トロイデンは23日に敵地で大南拓磨と明本考浩が所属するルーヴェンと、スタンダール・リエージュは21日にホームでズルテ・ワレへムと、そそれぞれ対戦する。

【スコア】
シント・トロイデン 1-0 スタンダール・リエージュ

【得点者】
1-0 56分 後藤啓介(シント・トロイデン)


【ゴール動画】後藤啓介、チームを勝利へ導く一撃



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