アタランタは10日、イヴァン・ユリッチ監督の解任を発表した。

 近年躍進が続き、2023-24シーズンにはヨーロッパリーグ(EL)を制覇したアタランタは今夏にジャンピエロ・ガスペリーニ監督(現:ローマ)が退任。
ユリッチ監督のもとで新シーズンを迎えたが、セリエAでは11節終了時点で2勝7分2敗の13位に低迷している。直近では7試合勝利から遠ざかっており、現地時間9日には昇格組のサッスオーロに0-3の完敗を喫していた。

 こうした状況を受け、ユリッチ監督とそのスタッフの解任を発表。就任から5カ月のスピード解任で、指揮した公式戦はわずか15試合だった。アタランタは指揮官交代に際して「クラブはイヴァン・ユリッチ監督とスタッフ全員の献身的な働きに感謝するとともに、今後の活躍を祈っている」と声明を発表している。

 ユリッチ監督はクロアチア出身の現在50歳で、現役時代はセビージャやジェノアでプレー。引退後は古巣ジェノアやヴェローナ、トリノなどを率いて評価を高めると、昨年9月にはダニエレ・デ・ロッシ監督(現:ジェノア)の後任としてローマの指揮官に就任。しかし、成績不振によって2カ月足らずで解任されると、同年12月に就任したサウサンプトンでもプレミアリーグ残留を果たせず、今年4月に解任が発表された。

 アタランタで再起を図ったユリッチ監督だが、指揮した公式戦15試合で4勝8分3敗という成績に終わり、この1年間で3度目の解任となってしまった。

 なお、アタランタはすでに後任探しに着手しており、移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、昨シーズンまでフィオレンティーナを率いていたラッファエレ・パッラディーノ氏の就任が有力視されているようだ。
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