日本代表は12日、キリンチャレンジカップ2025のガーナ戦に向けて本格的なトレーニングを開始した。

 優勝という壮大な目標を掲げるFIFAワールドカップ26に向けて強化を進めている日本代表。
今月はすでに本大会出場を決めているガーナ代表と、大陸間プレーオフ経由での本大会出場を目指すボリビア代表と対戦する。

 先月は負傷により不参加だった板倉滉(アヤックス/オランダ)も今月はメンバー入り。「ケガで離脱という形で離れてしまったので、この2戦は僕にとっても大事な試合になるかと思います」と話しつつ、外から見守ったブラジル戦の歴史的勝利について次のように振り返った。

「ホームでブラジル相手に勝てたというところ、史上初というところでサッカーを盛り上げてくれたというのがあります。試合を見ていても、相手がブラジルだろうとどこだろうと、堂々と個人個人が戦えるというのは見れたので、それが今の代表が良くなっているところの一つだと思っています。それをブラジル相手に見れたことはすごくポジティブかなと。ただ、みんなも分かっていますけど本戦ではないので、気を抜かずに今回の2戦もやらなければならないと思います」

 そのブラジル戦では負傷の癒えた谷口彰悟(シント・トロイデン/ベルギー)や鈴木淳之介(コペンハーゲン/デンマーク)、渡辺剛(フェイエノールト/オランダ)がDFラインに並び、歴史的勝利に貢献。ワールドカップ本大会まで1年を切った中、センターバック(CB)の定位置争いが激化している。板倉は谷口や鈴木、渡辺のパフォーマンスを踏まえつつ、競争への意気込みを示した。

「前回自分は外からでしたが、すごく良いプレーをしているのを見ていますし、競争が激しくなっているところは間違いなくあります。代表はそうでないといけないというか、そういった競争があってどんどん強くなっていくと思います。続けて行くことが大事なので、今回もみんなと良い試合ができたらと思います」

 ここからはチームとしての強化に加え、本大会に向けたサバイバルが続いていく。
来年1月に29歳となる板倉は「年齢的にも代表での経験的にも上になってきているところは間違いなくあって、そういった意味での責任感はありますけど、そこを変に意識することはなく、どの試合で誰と組んでもしっかりコミュニケーションを取って、頭をクリアにして入るということは変わらないです」と強調した。

 キリンチャレンジカップのガーナ戦は14日、ボリビア戦は18日に開催。両試合の模様はTBS系列で全国生中継される。
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