国際親善試合が15日に行われ、ブラジル代表とセネガル代表が対戦した。

 10月のインターナショナルマッチウィークでアジア遠征に臨んだブラジル代表は、韓国代表を5-0で粉砕しながら、日本代表には2-3で敗れていた。
仕切り直しの11月シリーズでは、ヨーロッパでアフリカの強豪との2連戦に臨む。その初陣では、3大会連続4度目のFIFAワールドカップ出場権を獲得したセネガル代表と対戦した。

 試合は序盤の2分、GKエドゥアール・メンディからの短くなった浮き球パスをエステヴァンが拾い、素早くパスを付けると、最後はボックス内で前を向いたヴィニシウス・ジュニオールが右足を振ったが、ここはGKメンディに阻まれる。対するセネガル代表も18分、ペナルティエリア手前でルーズボールを拾ったイスマイラ・サールが右足を振り抜いたが、強烈なシュートはわずかにゴール左へ外れた。

 直後の4分にはブラジル代表が決定機を構築。ロドリゴとのパス交換で左サイドを破ったヴィニシウスが、マイナス方向へクロスボールを送ると、待っていたエステヴァンが左足でフィニッシュ。ここはジャストミートしなかったものの、セカンドボールをブルーノ・ギマランイスが拾い、落としに反応したマテウス・クーニャが右足で狙う。ここはポストに嫌われた。

 悪くない入りを見せたブラジル代表は9分、左サイドからのカットインでカリドゥ・クリバリを振り切ったヴィニシウスが、右足でシュートを放ったが、ここはGKメンディに阻まれる。17分には右からのクロスボールをクーニャが頭で狙ったが、今度はポストに嫌われた。

 均衡が破れたのは28分。敵陣中央で前を向いたカゼミーロが、中央を破るスルーパスを狙うが、ここは相手にブロックされる。
しかしながら、セカンドボールがボックス右のスペースに流れると、誰よりも早くエステヴァンが反応。狙い澄ました左足シュートを突き刺し、ブラジル代表が先手を取った。

 勢いに乗るブラジル代表は続く35分、敵陣中央やや右寄りの位置でフリーキックを獲得。ロドリゴが右足で浮き球のボールを供給すると、うまく抜け出したカゼミーロが、冷静に右足でゴールネットを揺らした。

 前半はこのままブラジル代表の2点リードで終了。後半に入ると51分、先にセネガル代表がビッグチャンスを迎える。GKエデルソンに対してプレスをかけたニコラス・ジャクソンがボールを引っ掛けると、セカンドボールがイリマン・エンディアイエへ渡ったが、角度のないところから放った一撃はポストに直撃。セネガル代表は追い上げの1点を奪えない。

 ブラジル代表もロドリゴやエステヴァンらがゴールに迫ったが、これ以上の得点を挙げるには至らず、試合は2-0でタイムアップ。ブラジル代表がアフリカ勢との2連戦の初陣を白星で飾った。

 この後、ブラジル代表は18日にチュニジア代表と、セネガル代表は18日にケニア代表と、それぞれ対戦する。

【スコア】
ブラジル代表 2-0 セネガル代表

【得点者】
1-0 28分 エステヴァン(ブラジル代表)
2-0 35分 カゼミーロ(ブラジル代表)
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