18日、FIFAワールドカップ26のアジア5次予選第2戦が行われ、イラク代表とUAE代表が対戦した。

 出場権が獲得できる3次予選ではグループBで3位となったイラクとグループAで3位となったUAE。
4次予選ではカタール代表、サウジアラビア代表が切符を手にした中、両者とも2位に終わり、大陸間プレーオフ進出を懸けた最後の戦いに臨んだ。

 第1戦を1ー1のドローで終えていた両者。勝った方がW杯出場に望みを繋げることができる中、試合はUAEが先制に成功する。0ー0で迎えた52分、かつて鹿島アントラーズでもプレーしたカイオ・ルーカスが味方のスルーパスをボックス手前で受けると、冷静にネットを揺らしてUAEが先制に成功。10番を背負ったカイオがW杯に一歩近づくゴールを記録する。

 しかし、イラクも黙っていない。66分に左サイドでFKを獲得すると、アミル・アル・アマリが左足でゴール前へとクロス。すると、ボックス内でミミことモハナド・アリがヘッド。こちらも10番がネットを揺らし、1ー1の同点に追いつく。

 W杯出場のラストチャンスとなる白熱の一戦。互いに1点を目指して攻め込む戦いが繰り広げられるが、次の1点が遠い。このまま延長戦にもつれ込むと思われた中、アディショナルタイムは10分に。
さらに、アディショナルタイムでも試合がストップしたことで、さらに延長。するとアディショナルタイム11分、相手コーナーキックに対応したヤイヤ・ナデルがハンド。主審を務めた荒木友輔氏はVARが介入した後にオン・フィールド・レビューを行い、イラクのPKと判定。チェックに時間がかかった上に、UAE側はこれに猛抗議。それでも判定は覆らず、これをアミル・アル・アマリがしっかりと決めて、イラクが土壇場で2−1と逆転に成功。UAEはまさかの展開で逆転負けを喫し、2戦合計3ー2でイラクが大陸間プレーオフ進出を決めた。

 イラクは首の皮一枚つながり、1986年のメキシコ大会以来となる10大会ぶり2度目のW杯出場を懸けて、2026年3月に行われる大陸間プレーオフに参加。敗れたUAEは9大会ぶり2度目のW杯の夢がここで潰えることとなった。

【スコア】
イラク代表 2ー1(2戦合計:3ー2) UAE代表

【得点者】
0ー1 52分 カイオ・ルーカス(UAE)
1ー1 66分 モハナド・アリ(イラク)
2ー1 90+17分 アミル・アル・アマリ(イラク)


【動画】W杯へ最後の望みを懸けた激闘は衝撃の結末に

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