セリエA第12節が22日に行われ、新体制での再起を図る最下位フィオレンティーナと6位のユヴェントスが対戦した。

 今季に入ってから未だに勝ち星がなく、指揮官の交代に踏み切ったフィオレンティーナは、パオロ・ヴァノーリ新監督の下での再スタート。
一方、公式戦8試合未勝利を経て監督交代を決断したユヴェントスは、ルチアーノ・スパレッティ監督の就任後、公式戦2戦2引き分けと白星がなく、互いに新体制での初勝利を目指した。

 立ち上がりはフィオレンティーナがホームの声援を背に前に出るが、徐々にユヴェントスがボールを保持する展開に。すると10分過ぎにドゥシャン・ヴラホヴィチがボックス内で倒されたとしてユヴェントスがPKを獲得する。しかし、VARが介入し、オン・フィールド・レビューを行った末に先にユニフォームを引っ張ったとしてゴールは取り消された。

 対するフィオレンティーナは、元ユヴェントスのモイーズ・キーンが好機を演出。クロスバーを叩くシュートを放つなど存在感を示したが、先手を奪ったのはユヴェントス。前半アディショナルタイムに押し込む展開を作ると、フィリップ・コスティッチのミドルシュートがネットを揺らした。

 しかし、対するフィオレンティーナも後半開始直後の48分、ゴール正面の位置から、こちらも元ユヴェントスのロランド・マンドラゴラが左足を一閃。鋭い弾道のボールがゴール右に突き刺さり、フィオレンティーナが後半開始早々に試合を振り出しに戻した。

 勢いに乗るフィオレンティーナはそのまま勝ち越し弾を奪いにかかるが、ユヴェントスも交代選手が流れを変えて応戦。終盤にかけては一進一退の攻防が続いたが追加点は生まれず、1-1というスコアで試合は決着し、勝ち点を分け合う結果となった。

【スコア】
フィオレンティーナ 1-1 ユヴェントス

【得点者】
0-1 45+6分 フィリップ・コスティッチ(ユヴェントス)
1-1 48分 ロランド・マンドラゴラ(フィオレンティーナ)
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