ブンデスリーガ第11節が23日に行われ、ザンクトパウリとウニオン・ベルリンが対戦した。

 ブンデスリーガ復帰後2年目のシーズンを過ごすザンクトパウリは、前節終了時点で2勝1分7敗を記録。
勝ち点「7」の獲得にとどまり、現在は入れ替えプレーオフに出場する16位につけている。

 連敗を「7」でストップし、8試合ぶりの白星を目指す今節は、ここまで3勝3分4敗の成績を残すウニオン・ベルリンをホームに迎える。ザンクトパウリに所属する藤田譲瑠チマは、日本代表帰りの状況ながら、開幕から11試合連続となるスターティングメンバーに名を連ねた。

 試合が動いたのは前半終了間際の44分。ウニオン・ベルリンが敵陣右サイドでスローインを得ると、クリストファー・トリメルが得意のロングスローを投げ込む。ボックス内でのファーストボールは相手にクリアされたものの、こぼれ球を拾ったラニ・ケディラが右足シュート。味方に当たったセカンドボールをケディラ自身が蹴り込み、ウニオン・ベルリンが先手を取った。

 後半に入ると60分、敵陣中央やや右寄りの位置で前を向いた藤田が、左足でミドルシュートを放ったが、ここはGK正面。74分には背後への動きで、ボックス左のスペースでダネル・シナニからのスルーパスを呼び込んだマティアス・ペレイラ・ラージェが、左足でシュートを放ったが、ここはポストに嫌われる。ザンクトパウリは悪くない攻撃の形を作ったものの、ウニオン・ベルリンの堅守を攻略することはできず、このままタイムアップを迎えた。

 この結果、ザンクトパウリはクラブワーストの8連敗を喫した。期間内にはDFBポカールで白星を手にしているものの、ブンデスリーガでは苦しい状況が続いている。
藤田はフル出場を果たした。対するウニオン・ベルリンは、ブンデスリーガで4試合ぶりの白星を手にした。

 次節は29日に行われ、ザンクトパウリは敵地で伊藤洋輝が所属するバイエルンと、ウニオン・ベルリンはホームでハイデンハイムと、それぞれ対戦する。

【スコア】
ザンクトパウリ 0-1 ウニオン・ベルリン

【得点者】
0-1 44分 ラニ・ケディラ(ウニオン・ベルリン)
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