NECに所属するFW塩貝健人が、フェイエノールト戦での2ゴールを振り返った。23日、オランダメディア『ESPN』が伝えている。


 エールディヴィジ第13節が22日に行われ、NECはフェイエノールトと対戦した。両クラブ併せて5人の日本人選手が出場したこの試合において、白眉の出来だったのが塩貝健人だ。先制点を挙げたFWブライアン・リンセンに代わり、68分からプレーした20歳は、84分にヘディングで逆転ゴールをマーク。そして後半アディショナルタイムには、ハーフウェイラインを超えたあたりからの超ロングシュートで、この日2点目。前がかりになった相手の隙を見逃さなかった、スーペルゴラッソだった。

 4-2の勝利に大きく貢献した塩貝。試合後、1点目については「バサル(・オルナ)が完璧なクロスを入れてくれたので、僕はボールに触れるだけでした」としつつ、2点目は「(佐野)航大のパスをもう少し前で受けたかったんですけど、ちょっと後ろに流れてしまったので、ロングシュートを狙ってみました。完璧なゴールでした」と振り返った。

 また、同じピッチに立っていたFW上田綺世(フェイエノールト)とFW小川航基(NEC)に触れた、塩貝は「この試合で、自分が日本最高のストライカーであることを証明したかったんです。今日は、それを示せたかなと。今日は、僕の日です」と日本代表で"点取り屋”としての地位を確立する両者よりも、多くのゴールを決められたことに対する達成感を語った。

 そして、決然たる言葉を口にした同選手は、「シーズン前、僕はスタメンでプレーしていましたけど、体調を崩してしまいました。
悔しい気持ちでいっぱいでした。でも、今はふたたびチャンスを得ていると思うので。8試合で5得点は悪くないですけど、リーグのトップスコアラーを目指したいので、もっとゴールを決めなければなりません」とリーグ戦の得点ランキングで首位(13得点)を走る上田に、“宣戦布告”している。

 次戦は29日の第14節スパルタ・ロッテルダム戦。塩貝は、この2ゴールをきっかけに量産態勢へと入れるのだろうか。


【ゴラッソ】超ロングシュートを決めた塩貝



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