ラ・リーガ第19節(前倒し開催)が2日に行われ、バルセロナとアトレティコ・マドリードが対戦した。

 ここまで14試合を消化したリーグ戦で11勝1分2敗を記録し、勝ち点「34」の首位に立つバルセロナ。
連覇を目指す同クラブは現在ラ・リーガで4連勝を達成しており、前節の勝利によって“宿敵”レアル・マドリードから首位を奪還した。対するは、公式戦7連勝中と勢いに乗るアトレティコ・マドリード。バルセロナとは勝ち点差「3」の4位につけているため、今節の結果次第では一気に同ポイントまで追いつくことができる。

 そんな両者の一戦は、19分にアウェイチームがスコアを動かす。バルセロナが右サイドを前進し、ライン際のラミン・ヤマルが逆サイドに大きく展開。アトレティコ・マドリードのジュリアーノ・シメオネがカットすると、こぼれ球を拾ったナウエル・モリーナが自陣からロブパスを送る。ハイラインの隙をついたアレックス・バエナが裏に抜け出し、飛び出してきたGKを見ながら冷静にシュート。当初はオフサイドフラッグが上がったが、判定が覆ったことで先制点が認められた。

 一方のバルセロナも、26分にゲームを振り出しへと戻す。ポゼッションでアトレティコ・マドリードを押し込みつつ、相手のクリアをパウ・クバルシが回収。ペドリがセンターサークル内でボールを引き出すと、ドリブルで軽く運びながらグラウンダーのスルーパスを送る。駆け引きを制したハフィーニャが最終ラインの背後に抜け出し、巧みなタッチでGKヤン・オブラクを突破。
無人のゴールへと流し込んで同点弾を挙げた。

 さらに35分、ドリブル突破を仕掛けたダニ・オルモがパブロ・バリオスと交錯。ボックス内で倒され、ホームチームがPKを得る。絶好機を獲得したなか、ロベルト・レヴァンドフスキがキッカーを担当。しかし、シュートは枠を大きく外れてしまい、バルセロナがビッグチャンスを逃した。その3分後には、ヤマルのクロスにレヴァンドフスキが頭で反応。ボールはゴールマウスを捉えたものの、GKオブラクのスーパーセーブに防がれてしまった。

 61分にはアトレティコ・マドリードにアクシデントが発生。先制点を記録したバエナが左のハムストリングを痛め、ピッチに座り込んでしまう。前半立ち上がりにもジョニー・カルドーゾが負傷交代を余儀なくされていたため、ディエゴ・シメオネ監督は再びプランの変更を強いられてしまう。

 すると、その4分後にバルセロナがスコアをひっくり返す。敵陣中央でボールを持ったペドリがドリブルを開始。
複数の相手選手を引きつけながらペナルティエリア手前のD・オルモに縦パスを差し込む。左脇のレヴァンドフスキに短く繋ぐと、ワンツーのような形でアトレティコ・マドリードの守備網を突破。左足でネットを揺らし、逆転弾をマークした。しかし、シュート後に左手を着いたD・オルモが肩を負傷。得点直後に交代となった。

 後半アディショナルタイムにはフェラン・トーレスにも得点が生まれ、そのまま試合は3-1で終了。勝利したバルセロナがリーグ戦5連勝を飾った。なお、敗れたアトレティコ・マドリードは公式戦の連勝が「7」でストップしている。次節は6日に行われ、バルセロナはアウェイでベティスと対戦。アトレティコ・マドリードはアウェイでアスレティック・ビルバオと対戦する。

【スコア】
バルセロナ 3-1 アトレティコ・マドリード

【得点者】
0-1 19分 アレックス・バエナ(アトレティコ・マドリード)
1-1 26分 ハフィーニャ(バルセロナ)
2-1 65分 ダニ・オルモ(バルセロナ)
3-1 90+6分 フェラン・トーレス(バルセロナ)

【動画】ダニ・オルモによる逆転ゴール!




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