新戦力だけでなく、新コーチもチームにポジティブな影響をもたらしているようだ。

 今夏の移籍市場で推定2億5500万ポンド(約526億円)を費やし、欧州屈指のスカッドを手に入れたアーセナル。
スウェーデン代表FWヴィクトル・ギェケレシュやイングランド代表MFエベレチ・エゼ、スペイン代表MFマルティン・スビメンディら新戦力はそれぞれの持ち味を発揮し、現在プレミアリーグとチャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズで首位に立つチームを牽引している。

 そんなアーセナルだが、今夏にはコーチングスタッフにも“新顔”を迎えた。その名はガブリエル・エインセ。かつてパリ・サンジェルマン(PSG)やマンチェスター・ユナイテッドレアル・マドリードなどで活躍した元アルゼンチン代表DFは、鈴木彩艶が所属するパルマ・カルチョの指揮官となったカルロス・クエスタの後釜としてアシスタントコーチに就任。PSG時代のチームメイトでもあるミケル・アルテタ監督とともにチームを支えている。

 ここまで公式戦21試合を戦いわずか8失点という堅守を支えるフランス代表DFウィリアン・サリバは、イギリスメディア『スカイスポーツ』でエインセについて言及。「特にDFにとって彼の存在は大きな助けになっているよ。常に大声を出し、僕たちにエネルギーを与えてくれる。トレーニング中でも何もない時でも彼は大きな声を出すんだ。よく話すし、近くにいてくれるのは良いことだ。僕たちを大いに助けてくれていると思う」新コーチとの共闘に手応えを示している。

 なお、かつてアルテタ監督は「(マウリシオ・)ポチェッティーノとエインセは私にとってインスピレーションの源だ。
彼らはプロとしての人生におけるあらゆることや、サッカーの理解の仕方など、様々な面で私を導いてくれた」と語っている。
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