7日、2025 J1昇格プレーオフ・準決勝が行われ、徳島ヴォルティスジュビロ磐田が対戦した。

 J2最少失点の堅守か、土壇場でこじ開けてきた執念か。
年間順位が4位の徳島ヴォルティスは、38試合で24失点の強固な守備をベースに、MF児玉駿斗が攻撃を司り、FWルーカス・バルセロスをはじめとする前線の圧倒的な“個”で、勝ち点を積み重ねてきた。対するジュビロ磐田は、ジョン・ハッチンソン前監督の後任として就任した安間貴義監督の下で、サックスブルーの誇りを示した。とくに、ラスト3試合は終盤でのゴールで勝ち点をもぎ取っており、最終節サガン鳥栖戦の勝利で7位から5位へと浮上。最後の最後で、昇格プレーオフ圏内にすべり込んだのだ。なお、同プレーオフにおいて、90分で決着が付かなかった場合は、年間順位の上位クラブが勝者となる。

 試合の主導権を握ったのは徳島だったが、均衡を破ったのは磐田だった。24分、アバウトなボールを敵陣に送ると、エリア内でそのこぼれ球を拾ったFW佐藤凌我がトラップで相手選手を剥がし、左足で決めてみせた。

 先制点を許した徳島は、ボールを保持しながら相手を押し込むが、1点が遠い。41分には、児玉の縦パスを起点に、流れるような連携で決定的を作る。しかし、相手GK川島永嗣のビッグセーブに遭った。

 迎えた後半も、攻勢に出た徳島だったが、なかなか崩せない展開に。それでも82分、DF柳澤亘が右サイドからクロスを供給すると、FWトニー・アンデルソンがヘディングでこじ開けた。


 試合はこのまま1-1でタイムアップ。徳島が5年ぶりのJ1に王手をかけた。決勝戦は13日、年間順位が3位のジェフユナイテッド千葉と対戦する。

【スコア】
徳島ヴォルティス 1-1 ジュビロ磐田

【得点者】
0-1 24分 佐藤凌我(ジュビロ磐田)
1-1 82分 トニー・アンデルソン(徳島ヴォルティス)


【ゴール動画】徳島がPO決勝へ





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