名古屋グランパスは18日、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督の就任を発表した。

 “ロッソジャッロ”に新たな風が吹く。
1957年10月18日生まれのペトロヴィッチ氏は現在68歳。“ミシャ”の愛称で親しまれ、故イビチャ・オシム氏を師として仰ぐ老将は、これまでにシュトゥルム・グラーツ(オーストリア)をはじめとする欧州複数クラブを率いた後、2006年夏にサンフレッチェ広島の監督に就任。以降18年半に渡ってJリーグで手腕を振るい、浦和レッズ時代に2度のJ1ステージ優勝やルヴァンカップ制覇を成し遂げたほか、北海道コンサドーレ札幌時代にもクラブのJ1最高順位となる4位に導くなど、多くの実績を残している。

 戦術面では、“ミシャ式”と呼称される、独自の攻撃的なスタイルを各チームに植え付けてきた。名古屋グランパスにおいては、4年間指揮を取った長谷川健太前監督が『3バック』を採用していたので、システムは継続となることが見込まれる。また、若手育成にも定評があり、現チームに所属するGKピサノ・アレクサンドレ幸冬堀尾やDF森壮一朗、MF鈴木陽人らに加え、レンタル移籍中のMF吉田温紀(愛媛FC)やMF倍井謙(ジュビロ磐田)らが、同指揮官の下でどのように化けるのかにも注目だ。

 名古屋グランパスの新監督に決定した“ミシャ”は、クラブ公式サイトにてコメントを残している。

「長い監督キャリアの中で、一年間の休養期間がありましたが、その間もサッカーへの情熱やモチベーションが下がることは一切ありませんでした。名古屋グランパスは、日本でも屈指の歴史と規模を誇るクラブであり、常に優勝を目標とし、ACLで戦うべきチームだと考えています。その目標を実現するために、魅力ある良いサッカーを追求し、常に勝利を目指して、クラブとともに全力を尽くしていきます」


【公式発表】ロッソジャッロに新たな“風”が吹く



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