明治安田J1昇格プレーオフ2025準決勝。ジェフユナイテッド千葉はRB大宮アルディージャに3点を先行されて窮地に追い込まれた中、16分分間で4得点を奪い大逆転勝利。
J1昇格プレーオフ決勝進出を果たした。

 千葉を率いる小林慶行監督は「前半は自分たちがチャンスを作っていたにも関わらず、決めることができなかった。かなり苦しい状況にはなったと思いますけど、ハーフタイムでも『次の1点を取れば、間違いなくひっくり返せる』ということを共有しました。後半の失点は自分たちにとってかなりのダメージになりましたけど、『いける』というような空気感は常にありました。それは1万7000人を超えるサポーター、スタジアムのおかげだったと思います。1点を取ることができれば、何かを起こせるパワーは選手たちにひしひしと伝わっていたと思います。最終的には自分たちがひっくり返すことができたのはすごく良かったのですが、ゲームとしてはしっかりと反省すること。それは選手たちにも伝えました。やるべきことはやってた部分もありましたが、もちろん反省しないといけないこともたくさんある。次もまたいい試合をしたいと思います」と総括した。

 3点ビハインドの60分にはこれがJリーグデビュー戦となる17歳MF姫野誠を投入する。千葉が2点を返して迎えた83分には、抜け出した姫野が値千金の同点弾を決めた。
小林監督は姫野投入の意図について「状況が状況でしたし(3点ビハインド)、状況を一変させたい」と説明。「トレーニングからクオリティの高さを見せていましたし、彼はU-17ワールドカップという一つの目標があって、それが終わった段階でまた合流しました。少し疲れているのかなという状況もあった中、今週はちょっと目の色が変わっていて、明らかに『自分がメンバーに入るんだ』という気持ちが伝わるような姿勢があった」と明かす。

「パフォーマンスに関しては、アタッカーとしてやはり数字を出したという部分は、年齢関係なくすごいと思っています」と称賛。その上で「まだ17歳ですけど、ピッチに立てば年齢は関係ないので。まだシーズンは続いていますし『17歳だからすごい』とか騒ぎすぎず、浮かれすぎずにやっていきたい。そこは僕の方からお願いしたいと思います」とリクエストした。


【ゴール動画】姫野誠が千葉を決勝に導く冷静すぎる同点ループ!

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