宮沢悠生監督をシーズン終盤で招へいしたなか、脅威の粘りを見せて勝ち点を積み上げると、シーズンラスト2試合を連敗で終えたものの、6位でフィニッシュ。
しかし、71分にカルリーニョス・ジュニオのゴールで失点をすると、フクダ電子アリーナの空気が一変。千葉に向けられた大声援の中、大宮は不運も重なり連続失点。そして、その後も失点を重ね、3点差を逆転されての敗退となった。
この試合では、FWオリオラ・サンデー、FW豊川雄太とスタメン組が不在の中、自身にとっては7月12日の第23節ヴァンフォーレ甲府戦以来の先発出場となった杉本健勇。前半から攻守に効いていた中での逆転負けには、「聞くまでもないでしょ、って感じです」と率直な感想を口に。「それは俺らの弱さだし、結果として負けてるので、振り返ったところで(時間が)戻るわけじゃないから、受け止めています」と、悔しい敗戦を今は受け止めているとした。
昨シーズンは自身初のJ3を戦いチームの優勝&昇格に大きく貢献。今シーズンも要所で得点を奪い、第36節の水戸ホーリーホック戦では途中出場から2得点を奪って首位撃破を果たすとともに、J1昇格に望みを繋ぐ勝利に貢献した。若い選手たちが多いチームの牽引役でもあった杉本。「全部足りなかった」と反省を口にし、「俺もそうだし、チームとしてもそうだし、足りなかったから負けたと思う。何が足りないというのが分かってたら勝ってる話です」と、コメントするに留めた。
それでも良い形で3点を先行した。しかし、1失点から大きく崩れ、キャリアを通じてもそう多くはない悔しい敗戦となったが、「言いたいことも色々あるし、ここはこうとかいっぱいあるけど、そんなことより今は受け止めてるから、切り替えるのはなかなか難しい」と語る杉本。「俺らだけじゃなく、応援してくれた方もそう。申し訳ないという気持ちとか…。今更どうやったとか振り返っても、変わらんから」と、3点差を逆転されたという結果を受け止め、シーズン最終戦を終えた。
取材・文:菅野剛史(サッカーキング編集部)
【動画】一時は3点リードを奪ったRB大宮アルディージャ

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