レアル・ソシエダのセルヒオ・フランシスコ監督は、その立場が再び深刻な危機に瀕しているようだ。12日、スペイン紙『マルカ』が報じた。


 12日に行われたラ・リーガ第16節でレアル・ソシエダはジローナと対戦。日本代表MF久保建英も先発出場したが、チームは1-2の逆転負けを喫してリーグ3連敗となった。16試合で4勝4分8敗の勝ち点「16」にとどまり、降格圏と勝ち点差「2」の14位に位置している。

 遡ること2018年、当時レアル・ソシエダを率いていたアシエル・ガリターノ元監督は、第17節でリーグ戦4連敗を喫したことで解任の憂き目に遭った。ガリターノ政権は勝ち点「19」で幕を閉じたが、それに届いていないフランシスコ政権は本拠地『アノエタ』のサポーターとクラブ幹部が期待していた成績を大きく下回っている。先日の株主総会でスポーツ面での経営陣やピッチ上の状況に対する怒りを示していたファンは、ジローナ戦での不甲斐ないパフォーマンスに対してもブーイングを飛ばした。

 クリスマスまで残り2試合。“ラ・レアル”は16日にコパ・デル・レイ3回戦でエルデンセ(3部)と対戦し、20日はラ・リーガ第17節で最下位レバンテと対戦する。『マルカ』は「会長がまだ決断を下していないのであれば、その2試合がフランシスコ監督の行方を決めることになるだろう」と伝えている。

 降格圏に沈んでいた10月にも解任の噂が浮上したフランシスコ監督だが、アスレティック・ビルバオとの“バスク・ダービー”などを制したことで延命。しかし、再び危機的状況に追い込まれた指揮官は、自身の進退を懸けて次の連戦に臨むことになる。


【ハイライト動画】レアル・ソシエダvsジローナ

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