ブンデスリーガ第14節が13日に行われ、ザンクトパウリとハイデンハイムが対戦した。

 前節終了時点で2勝2分9敗の成績を残すザンクトパウリは、勝ち点「8」の積み上げにとどまり、現在は降格圏の17位に沈んでいる。
前節はケルンと1-1で引き分け、ブンデスリーガでの連敗を「9」で止めたが、依然として第3節アウクスブルク戦(○2-1)を最後に白星がない状況は変わらない。

 今節は、ここまで3勝2分8敗の成績で勝ち点「11」を獲得し、ザンクトパウリより1つ上の16位につけるハイデンハイムをホームに迎える。ザンクトパウリに所属する藤田譲瑠チマはスターティングメンバーに名を連ねた。

 試合が動いたのは35分。ボックス右の位置でアルカディウシュ・ピルカからパスを呼び込んだ藤田が、巧みな技ありターンからスルーパスを送ると、後方から走り込んできたマルティン・カールスが右足でシュートを沈める。藤田のパスから先制点が生まれ、ザンクトパウリが先手を取った。

 だが、直後の40分には、自陣でのミスでボールを奪われたエリック・スミスが、慌ててマービン・ピアリンジャーを倒してしまい、DOGSOによるレッドカードで退場処分を受ける。ザンクトパウリは1点をリードしているものの、10人という状況でハーフタイムに入った。

 それでも、後半立ち上がりの53分には、ザンクトパウリに待望の追加点が生まれる。自陣でボールを奪ったところからカウンターに出ると、右サイドでボールを受けた藤田が背後を突くスルーパスを通す。抜け出したカールスがカウンターを完結させ、再び“藤田→カールス”のホットラインが開通。ザンクトパウリが大きな2点目をゲットした。


 ハイデンハイムは直後の64分、マーノン・ブッシュのアーリークロスが藤田に当たって軌道が変わると、セカンドボールに反応したステファン・シマーがボックス右から折り返し、最後はマービン・ピアリンジャーが押し込む。1点差に詰め寄ったものの、ハイデンハイムの反撃はここまで。試合はこのままタイムアップを迎えた。

 フル出場した藤田の2アシストもあり、ザンクトパウリが11試合ぶり白星を手にした。ハイデンハイムと勝ち点で並び、得失点差で上回って16位に浮上している。2連勝中だったハイデンハイムとしては、3試合ぶりの黒星を喫した。

 次節は21日に行われ、ザンクトパウリは敵地で佐野海舟、川﨑颯太を擁するマインツと、ハイデンハイムはホームで伊藤洋輝が所属するバイエルンと、それぞれ対戦する。

【スコア】
ザンクトパウリ 2-1 ハイデンハイム

【得点者】
1-0 35分 マルティン・カールス(ザンクトパウリ)
2-0 53分 マルティン・カールス(ザンクトパウリ)
2-1 64分 マービン・ピアリンジャー(ハイデンハイム)


【動画】藤田譲瑠チマ、鮮やかターンから先制点を演出



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