現在28歳のブローダーセンはハンブルクで生まれ、地元クラブのザンクトパウリでプロデビューを飾った。
2024年から岡山に活躍の場を移すと、1年目はJ2リーグのベストイレブンに選ばれる活躍で岡山のクラブ史上初となるJ1リーグ昇格に貢献。2年目の2025シーズンもJ1リーグの37試合に出場し、11回のクリーンシート達成でJ1残留の立役者となった。
川崎Fでは2025シーズン限りでチョン・ソンリョンが退団し、安藤駿介も現役を引退。山口瑠伊とポジションを争うライバルとして、実力者のブローダーセンを迎え入れた。
ブローダーセンは川崎F加入に際し、同クラブの公式サイトを通じて次のようにコメントした
「まず、このクラブが今日のような存在になるために多大な貢献をされた、チョン ソンリョン選手と安藤駿介選手に感謝の意を表したいと思います。お二人の足跡を辿り、お二人の功績を同様のスタイルで継続できることを光栄に思います。そして、この機会を与えてくださったクラブ関係者の皆様に、深く感謝いたします。私に関心を寄せてくださるなかで、クラブの目標達成のために私が不可欠であるという熱意を感じ取ることができました」
「私の弟が、日本で開催された国際ユースサッカー大会の一環として、川崎フロンターレと清水エスパルスのJリーグの試合を等々力陸上競技場で観戦したのが、川崎と私の最初の接点です。その圧倒的な雰囲気について話してくれ、それがきっかけで、私は日本のサッカーに興味を持つようになりました。ですから、今、このクラブでプレーできることは、ある意味で運命のように感じます」
「他のゴールキーパーやディフェンス陣と協力し、等々力を無敵の要塞にしたいと思っています。日本最高のファンコミュニティのサポートがあれば、それはきっと可能だと確信しています。
また、同選手は岡山のクラブ公式サイトを通じてもコメント。2シーズンを過ごした同クラブへの感謝を綴った。
「間違いなく、2年間は信じられないほど特別な期間でした! 私のこれまでのキャリアの中で、最も意味のある時期だったと確信を持って言うことができます。私たちは一緒に、クラブ史において歴史的な成果を達成しました。J1への初昇格、そして翌年には堂々の13位でリーグ残留を果たしました(隼樹さんの最後のシーズンにとって運命的な結果・13位でした)」
「そこで私が学んだ最も重要なことは、強い結束力とお互いの信頼があれば、多くのことが達成できるということです。クラブ全体が常に温かく私を支えてくれましたが、特にチームメイトには感謝しています。その中でもゴールキーパーチームとは、ほぼ毎日ピッチで一緒に過ごしました!」
「彼らは毎日、岡山らしさとはどういうものかを体現してくれました。それは、前向きな姿勢で全力を尽くし、お互いを励まし合い、誰も取り残さないことです。この精神を、私のスポーツ選手としてのキャリアだけでなく、残りの人生にも取り入れていきたいと思っています」
「この素晴らしいチームを離れることは容易ではありませんでしたが、サッカー選手のキャリアはそれほど長くはありません。だからこそ、もう一度トロフィーを勝ち取るチャンスをつかみたいと思ったのです。もちろん、岡山にも将来そのチャンスがあると思いますし、そう願っています! 心の底から、皆さんには永遠に感謝し、決して忘れません!」

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