川崎フロンターレは22日、清水エスパルスからDF山原怜音が完全移籍で加入することを発表した。

 現在26歳の山原はJFAアカデミー福島を経て、筑波大学に進学。
2019年にはユニバーシアードサッカー日本代表の一員として、三笘薫(ブライトン)や上田綺世(フェイエノールト)とともに世界一に貢献した。

 2021年に特別指定選手として清水でプロデビューを飾り、翌年より清水に正式加入。初年度からサイドバックのレギュラーとして活躍し、公式戦通算136試合の出場で7ゴール25アシストを記録した。2024年はJ2リーグベストイレブンに選出される活躍で清水のJ2リーグ優勝を支えた。3シーズンぶりのJ1リーグとなった今季は、リーグ戦30試合に出場して残留に貢献した。

 山原は川崎F加入に際し、同クラブの公式サイトを通じて次のようにコメントした。

「川崎フロンターレに関わるすべての皆様、はじめまして。清水エスパルスから加入することになりました、山原怜音です。キャリアの中で初めての移籍となりますが、強い覚悟を持ってこのクラブに来ました。日々の積み重ねを大切にし、川崎フロンターレのために全力を尽くします」

 また、特別指定を含めて5年プレーした清水の公式サイトを通じてもコメント。次のように感謝を綴った。

「清水エスパルスに関わる全ての皆さん、このたび、川崎フロンターレに移籍することになりました。
5年前、当時大学生だった僕が特別指定選手としてデビューした際、皆さんからいただいた温かい声援と拍手は、今でも鮮明に覚えています。その時、この清水エスパルスというクラブに貢献したいと、強く思うようになりました。2022年のアウェイFC東京戦で皆さんの応援を初めて耳にし、その迫力に鳥肌が立ったことを今でも覚えています。独特のリズムと一体感のある応援はとても心強く、どんなに苦しい状況でも自分自身を奮い立たせてくれました。また、2023年のアウェイ長崎戦で、初めて僕のチャントを歌っていただいた時は、本当に嬉しかったです」

「皆さんの期待に応えることができなかった時もあったかと思いますが、一度はJ2に降格させてしまったこのクラブを、再びJ1の舞台に戻せたことは、僕にとって大きな喜びです。この5年間、時に厳しく、しかしそれを遥かに上回る温かさと想い、愛情を皆さんからいただき、それらを背負ってプレーできたことを誇りに思います。静岡、清水というサッカーの街で、ひとりの人間として、そしてひとりのサッカー選手として成長させていただきました。この場所は、これから先も僕にとって特別な場所であり続けます。また皆さんと、サッカーを通じてお会いできる日を楽しみにしています。5年間、本当にありがとうございました」

 昨季のJ1リーグを8位で終えた川崎Fは、多くのベテラン選手が今季限りで退団し、変革の時を迎えている。すでにGKスベンド・ブローダーセン(ファジアーノ岡山から加入)、DF谷口栄斗(東京ヴェルディから加入)、MF紺野和也(アビスパ福岡から加入)ら実力者を続々と迎え入れている。
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