プレミアリーグ第16節が14日に行われ、クリスタル・パレスとマンチェスター・シティが対戦した。

 前節終了時点で2位と4位につけるチームによる注目の上位対決だ。
昨シーズンのFAカップ王者であるクリスタル・パレスは日本代表MF鎌田大地の活躍もあり、ここまで7勝5分3敗で勝ち点「26」を獲得。前節はフルアムとの接戦を制し、今シーズン2度目の連勝を飾って4位に浮上した。一方、覇権奪還を目指すマンチェスター・シティは現在3連勝中と好調で、前節の勝利によって首位アーセナルとの勝ち点差を「2」まで縮めている。上位争いが混戦模様となる中、連勝記録を伸ばすのはどちらのチームになるだろうか。鎌田は中盤の一角として14試合連続でスタメンに名を連ねている。

 立ち上がりからマンチェスター・シティがボール保持率で大きく上回るも、クリスタル・パレスはコンパクトなブロックを形成し、トランジションの局面から鋭い攻撃を繰り出していく。17分にはマクサンス・ラクロワの縦パスを引き出したアダム・ウォートンが相手DFラインの背後へ浮き球を送り、抜け出したジェレミ・ピノに決定機が訪れたが、シュートはクロスバー直撃。24分には鎌田の絶妙なスルーパスにイスマイラ・サールが抜け出したが、得点とはならなかった。

 29分にニコ・ゴンサレスの突破からFKを獲得し、フィル・フォーデンが直接狙ったキックが枠を捉えたマンチェスター・シティ。その後はクリスタル・パレスの堅実な守備とDFラインの背後を執拗に狙う攻撃に苦戦していたが、41分にエースの一撃で先制する。相手を押し込んだ状態でボールを保持し、右サイド深くでベルナルド・シルヴァが2人を引きつけてバックパス。マテウス・ヌネスが絶妙なクロスを上げると、ゴール前のアーリング・ハーランドが頭で叩き込んだ。


 後半開始直後の49分、クリスタル・パレスはウォートンが前線でN・ゴンサレスからボールを奪い、そのまま強烈なミドルシュートを放ったが惜しくも右ポスト直撃。対するマンチェスター・シティも57分に手数をかけない攻撃からチャンスを作ったが、抜け出したタイアニ・ラインデルスのシュートはGKディーン・ヘンダーソンの好セーブに阻まれた。

 拮抗した展開の中、60分過ぎに鎌田が右ハムストリングを抑えてピッチに座り込み、そのまま途中交代を余儀なくされてしまう。するとその直後、ラヤン・シェルキが右からドリブルを仕掛け、ラストパスを受けたフォーデンがボックス手前中央から左足の低く鋭いミドルシュートをゴール右下隅に突き刺した。2点を追うクリスタル・パレスは終盤にかけてサールやエディ・エンケティアらがゴールに迫るも、GKジャンルイジ・ドンナルンマの牙城を崩すことができない。

 88分にはカウンターからサヴィーニョがGKヘンダーソンのファウルを誘発し、マンチェスター・シティがPKを獲得。これをハーランドが沈めて3点差とした。試合は0-3で終了し、マンチェスター・シティが4連勝を飾った。次節は20日に行われ、クリスタル・パレスはアウェイでリーズ、マンチェスター・シティはホームでウェストハムと対戦する。

【スコア】
クリスタル・パレス 0-3 マンチェスター・シティ

【得点者】
0-1 41分 アーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ)
0-2 69分 フィル・フォーデン(マンチェスター・シティ)
0-3 89分 アーリング・ハーランド(PK/マンチェスター・シティ)
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