ブンデスリーガ第14節が14日に行われ、バイエルンとマインツが対戦した。

 就任2年目のヴァンサン・コンパニ監督のもと、圧倒的な強さを見せつけているバイエルン。
チャンピオンズリーグ(CL)とDFBポカールを含めた全公式戦を通じて、ここまで勝ち点を落としたのは2試合のみとなっており、連覇を目指すブンデスリーガでは12勝1分で首位を快走中だ。今節ホームに迎えるのは佐野海舟と川﨑颯太が所属するマインツ。昨シーズンは6位と躍進したが、今シーズンはここまで1勝3分9敗の成績で最下位に低迷しており、現在は9戦未勝利とトンネルの出口は見えていない。今節はバイエルンの伊藤洋輝、マインツの佐野と川﨑が揃ってスタメンに名を連ねた。

 日本人選手3名が先発出場した一戦は、序盤からバイエルンが圧倒的にボールを保持しながら押し込む展開に。中央を固めるマインツに対し、ミカエル・オリーズとセルジュ・ニャブリの両サイドにボールを集め、左右への揺さぶりからチャンスをうかがう。20分にはオリーズが左から上げた鋭いクロスにゴール前でフリーのハリー・ケインが頭で合わせたが、至近距離からのシュートはGKダニエル・バッツの好セーブに阻まれた。

 バイエルンはその後も右サイドのオリーズが幾度となくチャンスを創出。23分にヨシプ・スタニシッチとのワンツーから左足で強烈なシュートを放つと、その6分後には左からカットインしてボックス内右へ走り込むケインへスルーパスを送る。グラウンダーのクロスはファーサイドへ流れるも、これをニャブリが折り返し、最後はレナート・カールがダイレクトで合わせてネットを揺らした。

 先制されたマインツは劣勢が続くも、体を張った守備で追加点を与えず。すると45+2分、FKからカツペル・ポトゥルスキがヘディングシュートを叩き込み、試合を振り出しに戻して前半を終えた。


 後半に入り、攻めあぐねるバイエルンは61分には3枚替えを敢行し、伊藤はアルフォンソ・デイヴィスピッチを後に。また、川﨑も左脚を痛めて負傷交代となった。その直後にはジョシュア・キミッヒのスルーパスに抜け出したニャブリが決定機を迎えるも、GKバッツが好セーブ。こぼれ球に詰めたケインのボレーシュートも守備陣の体を張ったブロックに阻まれた。

 67分、劣勢だったマインツがワンチャンスを生かして勝ち越しに成功する。レナード・マロニーが供給した斜めのアーリークロスにイ・ジェソンが飛び込むと、このダイビングヘッドがゴール右隅に吸い込まれた。まさかの展開となったバイエルンだが85分、アレクサンダル・パヴロヴィッチがボックス内へラストパスを送ると、ケインが相手DFに倒されてPKを獲得。これを自ら沈めて土壇場で同点に追いついた。

 その後の攻め続けたバイエルンだが勝ち越し点は奪えず、試合は2-2で終了した。次節は21日に行われ、バイエルンはアウェイでハイデンハイム、マインツはホームでザンクト・パウリと対戦する。

【スコア】
バイエルン 2-2 マインツ

【得点者】
1-0 29分 レナート・カール(バイエルン)
1-1 45+2分 カツペル・ポトゥルスキ(マインツ)
1-2 67分 イ・ジェソン(マインツ)
2-2 87分 ハリー・ケイン(PK/バイエルン)


【ハイライト動画】日本人選手3名が出場! 首位と最下位の一戦はドロー決着

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