ラ・リーガ第17節が14日に行われ、アラベスとレアル・マドリードが対戦した。

 “新生”レアル・マドリードが不振に喘いでいる。
覇権奪還を目指す今シーズンは開幕から6連勝とスタートダッシュに成功したものの、11月に入り急失速。ラージョ・バジェカーノ、エルチェ、ジローナ相手に3戦連続ドローに終わると、アスレティック・ビルバオには勝利したものの、前節は2人の退場者を出してセルタに敗戦。チャンピオンズリーグ(CL)を含めた直近の公式戦8試合でわずか2勝に留まっており、今夏に就任したシャビ・アロンソ監督の解任が囁かれる事態となっている。今節は11位アラベスとのアウェイゲーム。公式戦3試合ぶりの白星を飾り、なんとか首位バルセロナに食らいついていきたいところだ。

 序盤はレアル・マドリードがアラベスを押し込む展開となり、11分にはフェデリコ・バルベルデの絶妙なラストパスに抜け出したロドリゴが際どいシュートを放つ。24分にはプレスバックしたロドリゴがボールを引っ掛けたところからカウンターを発動し、アントニオ・リュディガー、ジュード・ベリンガムと繋いで素早く左サイドのスペースへ展開。スルーパスを受けたキリアン・エンバペがカットインから右足を振ると、強烈なシュートがゴールに突き刺さった。

 得点直後にはアルダ・ギュレルの右CKからベリンガムがネットを揺らすが、ハンドがあったとして得点は認められず。その後はアラベスがボールを保持する時間を増やし、45+2分にはアブデ・レバシュのFKから決定機を創出。ゴール前の混戦から最後はパブロ・イバニェスがシュートを放ったが、タイミング良く距離を詰めたGKティボー・クルトワの好セーブに阻まれ、同点ゴールとはならなかった。前半は0-1で終了する。


 後半開始早々の53分、レアル・マドリードは再び速攻からチャンスを創出する。ベリンガムのスルーパスに抜け出したエンバペがフィニッシュに持ち込むも、GKアントニオ・シベラがブロック。こぼれ球を拾ったヴィニシウス・ジュニオールのシュートもGKシベラの好セーブに阻まれた。対するアラベスは68分、相手DFラインを破ったカルロス・ビセンテが後方からのロングフィードを巧みに収め、最後はGKクルトワとの1対1を制して試合を振り出しに戻した。

 追い付かれたレアル・マドリードだったが76分、後方からのアバウトなロングボールを左に開いたヴィニシウスが収め、一瞬の加速で相手DFを振り切りボックス内へ侵入。ゴール前へのラストパスをロドリゴが押し込み、勝ち越しに成功する。約9カ月間ゴールから遠ざかっていたロドリゴだが、これで公式戦2戦連発となった。試合はこのまま1-2で終了し、レアル・マドリードが公式戦3試合ぶりの白星を飾った。

 次節は20日に行われ、アラベスはアウェイでオサスナ、レアル・マドリードはホームでセビージャと対戦する。

【スコア】
アラベス 1-2 レアル・マドリード

【得点者】
0-1 24分 キリアン・エンバペ(レアル・マドリード)
1-1 68分 カルロス・ビセンテ(アラベス)
1-2 76分 ロドリゴ(レアル・マドリード)


【ゴール動画】ロドリゴが値千金の決勝点! 苦境のレアルを勝利に導く


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