レアル・マドリードは14日、ラ・リーガ第16節でアラベスと対戦し、2-1で勝利した。試合後、レアル・マドリードを率いるシャビ・アロンソ監督が、同試合の86分のプレーに対するジャッジに疑問を呈した。
スペインメディア『マルカ』が同日付けで同監督のコメントを伝えている。

 前節のラ・リーガでセルタに0-2で敗れたレアル・マドリードは、10日にもチャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第6節のマンチェスター・シティ戦を1-2で落としており、今季初の公式戦2連敗を喫した中で今節を迎えた。試合は前半の24分、カウンターの流れからフランス代表FWキリアン・エンバペが“個の力”を見せつけ、先制に成功。だが、後半に入った68分には、ロングボール1本で背後を取られ、スペイン人FWカルロス・ビセンテに同点ゴールを許す。直近の不調も相まって、嫌な雰囲気も流れたが、76分には“ブラジル人コンビ”がそんな不安を一蹴。左サイドを抜け出した同代表FWヴィニシウス・ジュニオールが、右足アウトサイドで絶妙なボールを折り返すと、飛び込んだ同代表FWロドリゴがダイレクトで流し込む。試合はこのまま2-1でタイムアップを迎え、レアル・マドリードが公式戦3試合ぶりの白星を手にした。

 だが、同試合の86分には、レアル・マドリード側からすると不満の残る判定が下される。敵陣でボールを奪ったところから、ヴィニシウスが得意のドリブルで相手守備陣を切り裂き、ペナルティエリア内へ侵入。フェイントを交えてから縦に突破すると、アルゼンチン人DFナウエル・テナグリアの足がかかって倒されたが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)のチェックの末、介入することはなく、PKなしとしてプレーが再開された。

 レアル・マドリードは前節のセルタ戦でも、64分にスペイン人DFフラン・ガルシアが連続でイエローカードを提示されて退場処分を受け、後半アディショナルタイムには、レフェリーへ異議を唱えた同DFアルバロ・カレーラスにも連続でイエローカードが提示。2名の退場者を出す事態に陥っていた中で迎えた今節でも、“疑惑の判定”が発生した形となる。


 試合後、X・アロンソ監督はこの判定について「あのプレーは明らかにPKが妥当なものだった。VARが入ったにもかかわらず、主審が確認しなかったのはびっくりしてしまったよ。我々は前に進まなければならないね。もっとも、驚きはしていないが」とコメント。この「驚きはしていない」の対象について問われると、「彼らがVARに頼らなかったことだよ。これだけで、私が言いたいことは分かるだろう」と皮肉混じりに返答した。

 一方で、試合については「非常に拮抗していたね。立ち上がりは我々が優勢だったが、その後少しコントロールを失ってしまった。後半の立ち上がりも悪くはなかったが、(ビクトル・)バルデペーニャスが見せた唯一の隙を突かれ、失点をした。アラベスも素晴らしいプレーを見せていたが、我々のチームは持ち前の粘り強さを見せた。結果的には2点目が決め手となり、勝ち点3を獲得することができたね」とX・アロンソ監督。「重要なのは勝利だった。
勝ち点3を獲得できたことに満足している」と言葉を続け、久々の白星を喜んだ。


【ハイライト動画】マドリーは公式戦3試合ぶりの白星!



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