新体制のトッテナム・ホットスパーにとって厳しいシーズン前半戦となっている。

 昨シーズンはヨーロッパリーグ(EL)を制覇したものの、プレミアリーグでの成績不振を受けてアンジェ・ポステコグルー前監督の解任に踏み切ったトッテナム・ホットスパー。
ブレントフォードをプレミアリーグに定着させたトーマス・フランク監督を招へいし、夏の移籍市場ではガーナ代表FWモハメド・クドゥスやオランダ代表MFシャビ・シモンズら即戦力を補強して新たな船出を迎えた。

 バーンリーとの開幕節を制し、第2節ではマンチェスター・シティを撃破するなど上々のスタートを切ったが、11月以降は急失速し、直近ではノッティンガム・フォレストに0-3で完敗。ここ7試合の戦績は1勝2分4敗となっており、第16節終了時点で勝ち点「22」の11位に留まっている。

 近年は成績が安定せず、短期間での指揮官交代を繰り返しているトッテナム・ホットスパーだが、フランク監督はノッティンガム・フォレスト戦後にイギリスメディア『スカイスポーツ』を通じて「時間がなければ状況を好転させられないのは明らかだ。即効性のある解決策など存在しない」と強調。その上で次のように言葉を続けている。

「感情をコントロールするためにあらゆることをしている。もちろん、3試合連続で良いパフォーマンスを見せていた中、結果が出なかったことに深く苛立っている。冷静さを保ち、適切なタイミングで非常に直接的かつ明確なメッセージを伝えることが重要だ。現状については素直に語っているし、今日のパフォーマンスは非常に悪かった。しかし、この状況を改善するには時間がかかることも理解している。誰もそんな話は聞きたくないだろうが現実だ。
我々は懸命に取り組んでいる」

 なお、イギリスメディア『アスレティック』によると、クラブ上層部はフランク監督を支持しており、状況改善には時間が必要とする同監督の意向も理解しているとのこと。『BBC』もクラブが直近の成績を問題視しているものの、現時点で指揮官交代は検討していないと報じている。
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