ブレーメンに所属するU-21ドイツ代表GK
長田澪(ミオ・バックハウス)がオンライン取材に応じ、ブンデスリーガでの手応えや、注目を集める代表チーム選択について言及した。
21歳の長田はフォレンダム(オランダ)への期限付き移籍を経て、今季ブレーメンに復帰。
ここまでブンデスリーガ12試合に出場し、正守護神としてチームを支えている。「ずっとユースから(ブレーメンで)やってきたので、やっとこの場に立つことができました。試合に出ることができて通用するという感覚もあります。やり甲斐はありますし、今はやっていてものすごく楽しいですね」と率直な感想を述べた。さらに「試合のテンポやクオリティはオランダとは違います。本当に毎試合100パーセントでやらないと勝つことができない」とブンデスリーガ全体のレベルの高さにも言及した。
ドイツ人の父と日本人の母を持つ長田は、13歳の時にドイツへ移住。育成組織から在籍するブレーメンでプロサッカー選手となり、現在はU-21ドイツ代表としてもプレーしている。将来的にドイツ代表を選ぶのか、日本代表を選ぶのか。今季の台頭もあり、その選択はドイツ国内でも大きな注目を集めている。17日のオンライン取材で、長田は改めて自身の考えを語った。
「まず今はクラブ第一で考えています。
やはりクラブで結果を出すことが、代表チームに入る前提だと思っているからです。自分はブレーメンで毎試合100パーセントでやっていて、試合後は1日、2日使い物にならないくらいです。そこに(日本への)長距離移動が加わると、クラブで結果が出せなくなるかもしれない。今は昔からの仲間もいるU-21ドイツ代表でプレーしています。ワールドカップも近いですし、ワールドカップ出場を目標にしている選手もたくさんいると思います。自分の中で『ワールドカップがあるから今決めないといけない』と思ってしまうと、もしかしたら後で後悔するかもしれない。まだ心の中でも本当に決まっていません。もし決まっていたとしたら移動とか関係なく、すでにどちらかの代表を選んでいると思います。ですが、それがまだ決まっていないので、自分の中での答えをもう少し時間をかけて出していきたいと思っています」
自身の中での葛藤を明かしつつ、「素敵な悩み」とも表現。「選ぶことができて、両方(日本・ドイツ)から声をかけてもらっていることは、本当に素敵な悩みだと考えるようにしています。ただ、ぶっちゃけ言うと、ちょっとプレッシャーにもなっていますね(笑)」と本音で語ってくれた。
取材協力=ブンデスリーガ
取材・文=三島大輔(サッカーキング編集部)
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