ロサンゼルス・ギャラクシーに所属するDF山根視来が取材に応じ、来年6月に迫ったFIFAワールドカップ26について語った。

 2024年から2年間、開催国の一つアメリカでプレーし、カタールW杯日本代表メンバーでもある山根は「カタールの時はホテルから(スタジアムまで)20~30分でしたが、それとは全く違うと思うので、予測と順応が大事になる」と今大会のポイントを挙げた。


 日本代表はグループFに入り、オランダ代表、チュニジア代表、欧州プレーオフBの勝者(ウクライナ代表/スウェーデン代表/ポーランド代表/アルバニア代表)と対戦する。オランダ戦と欧州プレーオフB戦はテキサス州・ダラス。チュニジア戦はメキシコ・モンテレイにて行われる。山根は「暑いところだとは思いますが、日本の方がさすがに暑い(笑)。僕らがリーグ戦で苦労しているのは、良い気候のところから前日に移動してぶっつけ本番になること。ワールドカップは準備期間があるので順応していくはずですし、(日本が入った中地区は)悪くはないと思います」と述べた。

 今年アメリカを舞台に行われたFIFAクラブワールドカップでは、悪天候により一時中断される試合が数多くあった。AT&Tスタジアム(ダラス)など全天候型のスタジアムもあるが、会場によっては悪天候での遅延・中断となる可能性がある。山根も「今年は2回くらい始まらなかったことがありました。3時間待ってやったりとか、4時間待って結局になしになったりも……」という苦労があったそうだ。遅延・中断の際のポイントは「一度スイッチ切ること」だと話す。

「雨雲レーダーを見ながらどうなるか予測したりしますけど、集中力が持たないですからね。
一度スイッチを切って良いと思います。(遅延・中断中は)リフティングしている選手もいれば、携帯をいじっている選手もいた。トランプをしている選手もいたし、大学か何かのレポートを書いている選手もいた(笑)。さすがに寝ている選手はいなかったです(笑)。1時間ならまだしも、2時間以上中断することもありますからね」

 そのアメリカではワールドカップを間近に控えていることもあり、日々着実にサッカー熱が高まっているそうだ。「皆さんが思っている以上にアメリカにおけるサッカーの位置付けは高いと思います。若い子が好きみたいで、サッカーのユニフォームを着ている子はめちゃくちゃ見かけますね。歴史が違うのでアメフト、バスケ、野球、アイスホッケーに割っていけるかは分かりませんが、でも間違いなく5番目のスポーツとしてかなり迫ってきています」と現地での肌感を明かしてくれた。

取材協力=ハーバライフ・オブ・ジャパン
取材・文=三島大輔(サッカーキング編集部)


【ゴール動画】山根視来、アメリカでの初ゴール!

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