ボタフォゴは17日、ダヴィデ・アンチェロッティ監督の退任を発表した。これに合わせて、フィジカルトレーナーのルカ・グエッラ氏、アシスタントコーチを務めていたルイス・テベネット氏、アンドリュー・マンガン氏の退任も伝えている。


 クラブはアンチェロッティ氏の退任に際し、クラブの公式サイトを通じて、「クラブはアンチェロッティはチームを率い、ボタフォゴファミリーの一員として尽力した時間におけるプロ意識と献身性に感謝を表します」と声明を出した。

 現在36歳のアンチェロッティ氏は、カルロ・アンチェロッティ氏の息子として知られており、これまで父が監督を務めてきたバイエルン、ナポリ、エヴァートン、レアル・マドリードなどでアシスタントコーチを歴任してきた。父のブラジル代表監督就任に伴い、自身もセレソンのスタッフ入りを果たしたが、今年7月10日にボタフォゴの指揮官に就任。自身初の監督キャリアをスタートさせていた。

 ボタフォゴでは、シーズン途中就任ながら公式戦32試合を戦い14勝11分7敗の成績を記録。カンピオナート・ブラジレイロ・セリエAを6位でフィニッシュさせた。2026年12月末までの契約を締結していたものの、就任からわずか半年でクラブを去ることが決定した。

 退任の理由としてブラジルメディア『globo』は、アンチェロッティ氏がクラブとフィジカルコーチのルカ氏の処遇を対立したと報道。イタリア人フィジカルコーチのルカ氏が、ブラジル特有の試合日程と練習強度のバランスを調整できなかったとされ、クラブ首脳陣から批判されていた模様。そこでボタフォゴ取締役が監督と話し合い、ルカ氏解任の意向を伝えたころ、これにアンチェロッティ氏が同意せず、自身も退任を決めたとの見解が示されている。
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