カターレ富山は21日、FC町田ゼルビアからFW中島裕希が完全移籍で加入することを発表した。契約期間は明治安田J2・J3百年構想リーグならびに2026-27明治安田J2リーグ終了までとなる。


 1984年6月生まれの中島は現在41歳。富山県高岡市出身で、富山第一高校卒業後の2003年に鹿島アントラーズでデビューを飾った。その後はベガルタ仙台モンテディオ山形でもプレーし、2016年から町田に加入。2024シーズンはクラブ史上初のJ1リーグで得点も挙げたが、2025シーズンは公式戦で出場機会を得られなかった。

 2025明治安田J2リーグ最終節で奇跡の逆転残留を果たした富山に加入する中島は、同クラブの公式サイトを通じて次のようにコメント。故郷のクラブでプレーする喜びを語った。

「富山の皆さん!こんにちは!中島裕希です! 生まれ育った富山のクラブでプレーする機会をいただき、心から感謝しています。地元・富山のために、これまでのキャリアで培ってきた経験を活かし、全身全霊で闘いたいと思います! 皆さんと共に闘い、一緒に富山を盛り上げていきましょう! 県総で、皆さんと喜びを分かち合える日を楽しみにしています。熱い応援をよろしくお願いします!」

 また、中島は10年間プレーした町田の公式サイトを通じてもコメント。次のように感謝をつづった。

「たくさんの皆さまに支えていただいた10年間、このエンブレムを背負い、FC町田ゼルビアの選手としてプレーできたことを心から誇りに思います。本当にありがとうございました。
環境や人が変わる中でも、「町田のために」という想いは一度も揺らぐことはありませんでした。ここまで全力でやりきったことに後悔は一切ありません」

「振り返ればクラブハウスもない人工芝での練習、洗濯も自分たちで行っていた時代から、2018年の『勝てば優勝』の最終戦、クラブハウス完成、J2優勝、J1での3位、ACL出場、そして、みんなで勝ち取った天皇杯優勝。このようにクラブが成長・発展していく過程に携われたこと、そして皆さまと共に歩んだ軌跡は、私にとってかけがえのない宝物です。また、天皇杯優勝の瞬間は、先人たちの想いとゼルビアの長年の努力が報われた、最高の瞬間でした。この最高の景色と、仲間と共に切磋琢磨した日々は、一生の大きな大きな財産です。これからは残る仲間たちが、ゼルビアの新しい歴史を紡ぎ、まだ誰も見たことのない最高の景色を見せてくれると信じています」

「最後になりますが、これまで支えてくださったファン・サポーターの皆さま、パートナー企業の皆さま、クラブスタッフ、選手、そしてゼルビアに関わる全ての皆さまに、心からの感謝を申し上げます。たくさんのご支援、ご声援、そして愛情を注いでくださり、本当にありがとうございました。私の大好きなゼルビアを、これからもどうぞよろしくお願いいたします。では、いってきます!」
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