NECに所属する日本代表MF佐野航大にブンデスリーガ移籍の可能性が浮上しているようだ。22日、ドイツメディア『スカイスポーツ』が伝えている。


 現在22歳の佐野は2022年夏に米子北高校からファジアーノ岡山に入団し、翌年夏にNECへ完全移籍。初年度から定位置を掴むと、ここまで公式戦通算77試合出場10ゴール3アシストという成績を残しており、今年6月には日本代表デビューも飾った。在籍3年目の今シーズンはここまで公式戦18試合で1ゴール3アシストをマークし、小川航基や塩貝健人とともにエールディヴィジで4位につけるチームを牽引している。

 エールディヴィジで首位を独走する国内屈指の強豪PSVからの関心が囁かれている佐野だが、ブンデスリーガのクラブも動向を注視している模様。移籍市場に精通する『スカイスポーツ』のフロリアン・プレッテンベルク記者によると、マインツが佐野の獲得に乗り出す可能性があるという。現在主力として活躍中の日本代表MF佐野海舟が退団する場合に備え、実弟である航大が後釜候補の最有力として検討されているようだ。

 昨シーズンはブンデスリーガで6位と躍進し、ヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)出場権を獲得したマインツだが、今シーズンは最下位に低迷。15節終了時点でわずか1勝しか挙げることができておらず、今月上旬にはボー・ヘンリクセン監督の解任に踏み切った。チームが不振に喘ぐ中でも佐野海舟は安定したパフォーマンスを披露しており、強豪クラブへのステップアップも噂されている。

 NECとの現行契約を2028年6月末まで残している佐野だが、新天地を求めることになるのだろうか。兄・海舟とともに去就に注目が集まる。
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