高知ユナイテッドSCは24日、白石尚久監督との契約を解除し、新監督に吉本岳史氏が就任することを発表した。

 1975年10月28日生まれで現在50歳の白石監督は、過去にエクセルシオール・ロッテルダムやシント・トロイデンのコーチ、ウエスト・ブロムウィッチのテクニカルアシスタントなどを歴任。
今年9月に秋田豊前監督の後任として高知の指揮官に就任すると、指揮した10試合で2勝1分7敗という成績を残した。

 新監督となった吉本氏は1978年5月13日生まれの現在47歳。現役時代には名古屋グランパス横浜FC水戸ホーリーホックなどでプレーし、引退後はブランデュー弘前FCや横浜FCの下部組織を率いた後、2022年2月に高知の監督に就任した。2024年には日本フットボールリーグ(JFL)を2位で終えて、初のJ3昇格を達成。今シーズンはアルビレックス新潟のヘッドコーチを務めていた。

 白石監督と吉本氏は、クラブ公式サイトを通じてそれぞれ次のようなコメントを発表している。

◼︎白石尚久監督
「このたび、クラブの新たな体制のもとで、高知ユナイテッドSCとの契約が解除となりました。シーズン途中、10週間という限られた期間ではありましたが、選手とともにクラブが掲げた『J3残留』というミッションに全力で取り組み、結果としてそれを達成できたことを、一つの区切りとして受け止めています」

「現場では、選手たちが日々真摯に取り組み、チームとして前進し続けてくれました。その姿勢を、私は心から誇りに思っています。選手と過ごしたこの10週間は、私の指導者人生において、かけがえのない大切な時間となりました」

「また、高知のサポーターの皆さまは非常に温かく、その声援は選手たちを鼓舞する大きな力となりました。支えてくださったすべての皆さまに、心より感謝申し上げます。高知ユナイテッドSCが、今後さらに発展していくことを心より願っています」

◼︎吉本岳史氏
「このたび、再び高知ユナイテッドSCの監督に就任することになりました。
昨シーズン、チームを離れるという決断をしたことで、多くの方にさまざまな想いを抱かせてしまったと思います。この一年、外から高知ユナイテッドSCを見る時間を持ち、離れたからこそ気づけたこと、学んだこと、そして自分自身に足りなかったことと、真摯に向き合ってきました」

「簡単な決断ではありません。簡単なミッションでもありません。それでも、もう一度この場所で、私自身にあるすべての情熱と献身性を注ぐ覚悟です。過去の結果(2024/2025)を踏み越え、泥にまみれながら(泥臭く)名を刻み、未来(野心と成長)へ牙を向ける。この街にとって、そして高知ユナイテッドSCのフットボールファミリーにとって、より誇れる存在になるために。これからの姿勢と行動、そのすべてに覚悟を持って挑戦を続けていきます」

「このチームを、共に創ってください。よろしくお願いいたします」
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