サンフレッチェ広島に所属するMF田中聡に海外移籍の可能性が浮上しているようだ。24日、ドイツ紙『ビルト』が伝えている。


 田中の獲得に動いているのが、2.ブンデスリーガ(ドイツ2部リーグ)に所属するデュッセルドルフ。同クラブでは、その卓越したスカウト眼から“ダイヤモンド・アイ”の異名を持ち、かつて香川真司(現:セレッソ大阪)のドルトムント移籍や遠藤航(現:リヴァプール)や伊藤洋輝(現:バイエルン)のシュトゥットガルト移籍に関わったスヴェン・ミスリンタット氏が今月からスポーツ部門の取締役に就任した。

 ミスリンタット氏は2.ブンデスリーガで16位に低迷している現状を打破するべく、今冬の補強に向けて積極的に動いているとのこと。田中には中盤に安定性をもたらすプレーメーカーとしての役割を期待している模様で、『ビルト』は「広島からデュッセルドルフへの移籍は間も無く実現する」と報じている。

 田中は2002年8月13日生まれの現在23歳。湘南ベルマーレの下部組織出身で2020年7月に17歳でトップチームデビューを飾ると、ベルギーのコルトレイクへのレンタルを経て、今年1月に広島へ活躍の場を移した。今シーズンは公式戦42試合に出場し5ゴール3アシストをマーク。ミヒャエル・スキッベ体制最終年となったチームを最後尾から支え、J1リーグのベストイレブンにも選出された。

 デュッセルドルフには現在リーズで活躍中の田中碧をはじめ、宇佐美貴史(現:ガンバ大阪)や原口元気(現:ベールスホット/ベルギー)らこれまで9名の日本人選手が在籍。現在も日本にルーツのあるアペルカンプ真大がプレーしている。
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