セリエA第17節が29日に行われ、ローマがダニエレ・デ・ロッシ監督率いるジェノアを3-1で下した。試合後の同監督のコメントをイタリアメディア『ジャンルカ・ディ・マルツィオ』が伝えた。

 
 デ・ロッシ氏は現役時代にローマでクラブ歴代2位となる公式戦通算616試合に出場。2024年1月に指導者として“ジャロロッシ”に帰還したが、上層部との確執もあり、同年9月に解任された。

 11月から率いるジェノアの監督として『オリンピコ』に乗り込んだ一戦は黒星に終わったが、ロマニスタは「ここはいつだって君のホームだ。おかえり、DDR」の横断幕を掲げてレジェンドを歓迎。かつて共闘したローマの選手たちもデ・ロッシ監督と次々に抱擁を交わした。

 デ・ロッシ監督は試合後、「南スタンドへの挨拶で昔の感覚や感情を再び味わった。もっと別の、怒りの少ない気持ちでそこに行きたかった。前回はきちんと挨拶ができなかったので、今回はそこに行かなければならなかった。抗議のために一度だけ空になったことを除けば、あのスタンドはいつも満員だ。彼らに挨拶をする義務があった。彼らはいつも私を愛してくれて、私の心の中にずっと残っている。暗い表情でそこに行ったことは残念だが、彼らは私のことをわかってくれる。
結果にはかなり失望しており、そこに行って飛び跳ねることはできなかった」と、様々な感情が渦巻いたことを明かした。

 また、好調を維持する古巣の選手たちに対しては、次のように賛辞を送っている。

「ローマの選手たちは素晴らしかった。私が去ったことはローマの選手たちにとってもショックだっただろう。私は彼らに深い愛情を抱いている。私は、ファンだけでなく、ローマの選手たちにも大きな愛情を持っている。なぜなら、この8~9カ月は、とても素晴らしく、エキサイティングな時間だったからだ。彼らは素晴らしいコンディションで戻ってきた。彼らが私を見送ってくれたことを感謝しているが、その必要はなかった。なぜなら、私たちの関係、絆、そしてその瞬間が彼らにとってどれほど意味のあるものだったかを、私は知っているからだ」

「私は夏の移籍市場で、ローマのため、そして私自身のために、最高の選手たちを獲得しようと試みた。良いこともあれば、あまり良くないこともあったと思う。(マティアス・)スーレと(マヌ・)コネが好調なのは、彼らを鍛え、よく指導している人がいるからです。
(ジャン・ピエロ・)ガスペリーニ監督はこのチームを飛躍させており、今日はそれを証明した」

 一方でジェノアの試合内容については不満を隠さず。「選手たちは監督と同じように試合に臨む。今日の彼らの姿勢は気に入らなかった。それは、私自身も何かが足りなかったということだ。今日は少し軽くて、少し攻撃性に欠けていた。それが残念だ。勝利した時には称賛を受けるが、プレーが良くない時には私が同様に責任を取る。非常に苦い思いを抱えて帰路につく。ピサ戦では、マラッシの3万人の観客に素晴らしい結果を届けたい。改善が必要だ。私は、生涯の愛への別れの挨拶以外、何も持ち帰ることができない。私はこの仕事に100パーセントの力を注いでおり、すでに1月3日の次の試合に向けて準備を進めている」とホームで行われる次戦に目を向けた。



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