現在のルールでは、攻撃側の選手がセンターラインを越え、守備側の最後方から2人目の選手より身体の部位(手や腕を除く)の一部でもゴールラインに近い位置にいればオフサイドと判定されている。しかし、アーセナルの元指揮官で、国際サッカー評議会(IFAB)テクニカル諮問委員会とサッカー諮問委員会のメンバーを務めているアーセン・ヴェンゲル氏は、新たなルールを提唱している。
通称“ヴェンゲル・ルール”とも呼ばれる新案は、攻撃側の選手の身体の一部が、守備側の最後方から2人目の選手に少しでも重なっていれば、オフサイドと見なされないもの。つまり、攻撃側が守備側を完全に追い越さない限りプレー続行となり、攻撃側により有利に働くルールだ。
この議論は2020年から継続して進められており、2026年1月20日にロンドンで開催される国際サッカー評議会(IFAB)の年次総会で正式に審議される予定。さらに翌月にウェールズで行われる総会でも審議され、承認が下された場合、早ければ2026-27シーズンからの導入を目標にしているという。
また、同メディアは今週ドバイで開催された世界スポーツサミットでのFIFAのジャンニ・インファンティーノのコメントを紹介。同会長は「オフサイドのルールを研究中です。現在は、攻撃側はDFと同じラインにいなければなりません。しかし、将来的なオフサイドは、攻撃側がDFよりも完全に前に出た時にのみ適応されるかもしれません」と語り、オフサイドルールの変更を示唆する発言を残している。

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