第104回全国高校サッカー選手権大会2回戦が各地で行われ、Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsuでは岡山学芸館(岡山)と日大藤沢(神奈川)が対戦。有川啓介(3年)の2得点で日大藤沢が2-0で勝利し、3回戦に進出した。


 日大藤沢躍進へ、期待の懸かるエースのFW有川が初戦で2得点。好スタートを切った形になった。神奈川県の代表を見に、多くの観客も集まったが、「ちょっとワクワクしていました。これまでにない応援の数、観客の数だったのは、自分としてはプラスに働いた部分もあります」としつつ、「逆に変に舞い上がった部分もあったと思うので、初戦はちょっと難しかったですね」とメンタル面に影響があったと口にする。

 この日、2得点を挙げ、ボールを収めるプレーも多く見せた有川だったが、佐藤輝勝監督は「前半で決めて欲しかったですね」と辛口評価。ハーフタイムに「ちょっと厳しく言って」と檄を飛ばしたようで、「本人も自覚していたので。後半はよく期待に応えてくれたと思います。事実としてチームで一番失っていたのが有川だったので。どう改善するのかを本人に確認して。(後半)最初の5分、すごくいいリズムで味方を動かして、あれで有川の周りに集まれたんですよね。それで厚みがある攻撃ができた」と続けた。

 有川自身も「今日も足りていないと思います」と反省を口にし、「コーチからは『2点決めたら3点決めろ』などと常に言われてきています。
その常に求められている部分が自分としてもプレーに出ていると思います」と日ごろから期待の表れでもある言葉があるようで、「1年生の時から点も決めて、収めもして、裏も抜けて、全部やれと言われているので。そこは自分としてもやってきた部分があって自信を持っているので、もっとできると思っています」と意欲は高く、大会での数字の目標は具体的に設定していないというが、「一番点を取るのが目標」と個人として得点王をつかんで、チームを高みに導きたい意欲を示している。
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