マンチェスター・ユナイテッドは5日、ルベン・アモリム監督の解任を発表した。

 アモリム監督がマンチェスター・ユナイテッドの指揮を執り始めたのは2024年11月。
アレックス・ファーガソン元監督退任以降、短期間での指揮官交代を繰り返し、リーグタイトルから遠ざかっている“赤い悪魔”は、ポルトガルの名門スポルティングに約4年半で5つのタイトルをもたらした青年指揮官に再建を託した。

 プレミアリーグ13位でバトンを引き継いだアモリム監督だが就任後も成績は上向かず、一度も連勝を飾ることなくクラブ史上最低の15位で2024-25シーズンを終える。今夏には総額2億1600万ポンド(約458億円)を費やす大型補強を敢行したが、今シーズンもカラバオ・カップ2回戦でEFLリーグ2(4部リーグ相当)所属のグリムズビーに敗れるなど不安定な戦いに終始。それでも、共同オーナーを務めるジム・ラトクリフ氏は「ルベンは3年間かけて自分が優れた監督であることを証明する必要がある」と、契約満了となる2027年6月末まで続投させる考えであることを明かしていた。

 しかし、アモリム体制は約14カ月間で終焉を迎えることに。データサイト『Opta』によると、プレミアリーグの試合に限って見ると、アモリム監督はマンチェスター・ユナイテッド史上最低勝率(32%)、最低クリーンシート率(15%)、1試合あたりの失点数最多(1.53点)を記録していたとのこと。また、ファーガソン元監督退任以降では、全公式戦を通じた1試合あたりの獲得勝ち点が最も少なかったという。

 こうした成績面に加え、解任の背景にはクラブ上層部との亀裂があったと『BBC』や『スカイスポーツ』など複数のイギリスメディアは指摘。就任以降、一貫して3-4-3のシステムを採用していたアモリム監督に対し、ジェイソン・ウィルコックスFD(フットボール・ディレクター)は戦術的柔軟性の向上を促したものの、チーム状況や対戦相手に合わせてシステムや戦術を変更する姿勢が見られなかったことで両者の関係性は悪化したという。また、補強についても両者の考えは一致していなかったようだ。さらには、記者会見等での感情的かつチームにとってネガティブな発言も解任の引き金になったと報じられている。

 ファーガソン元監督の退任から約12年半が経過。
この間、暫定指揮官も含めると10人の監督がマンチェスター・ユナイテッドの指揮を執っているが、誰も安定した長期政権を築くに至っていない。今後はクラブOBのダレン・フレッチャー氏が暫定的にトップチームを率いることとなっている。
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