バレンシアは、レアル・ソシエダに所属するFWウマル・サディクの獲得に近づいているようだ。6日、スペイン紙『マルカ』が報じている。


 2022年夏に、当時所属していたアルメリアで発揮した得点力を期待され、レアル・ソシエダに鳴物入りで加入したサディク。しかし、2000万ユーロ(約28億円)というクラブ史上最高額の値がつけられた点取り屋は、前十字じん帯断裂の大ケガもあり、ここまでの3年間で公式戦通算5得点と鳴りを潜める結果に。また一昨夏には、自身の公式Instagramにおいて、中指を立てた写真を投稿する、というチーム批判とも捉えられかねない行動で、クラブ内外から顰蹙を買った。それでも、昨冬にレンタル移籍したバレンシアでは、公式戦19試合・6得点と復活の兆しを感じさせていたのも確かだった。

 そんななかで今冬、バレンシアとレアル・ソシエダの間で行われていたサディクの移籍交渉が、合意に達する見通しとなったようだ。『マルカ』によると、バレンシアがレンタル延長を望んだ昨夏は破談したものの、今冬にふたたび両クラブが交渉の席に着いたとのこと。当初は、50万ユーロ(約9000万円)のレンタル料に100万ユーロ(約1億8000万円)の買取オプションが付帯したオファーを提示したバレンシアに対して、レアル・ソシエダは要求額とかけ離れているとして歯牙にもかけなかったものの、現在は300万ユーロ(約5億5000万円)にボーナス付帯の完全移籍で、決着に向かっていると伝えている。

 またサディク本人も、昨夏よりバレンシアでのプレー継続を最優先に考えていたとされている。レアル・ソシエダに復帰直後は構想外と通達されていたわけではないが、シーズンが始まってみれば、ここまで公式戦7試合・275分間のプレータイムと出場機会は限定的だった。同紙は、契約は最大2028年夏までとなると指摘している。

 3日のラ・リーガ第18節セルタ戦に敗れたことで降格圏に転落したバレンシア。窮状のカルロス・コルベラン監督は、昨シーズン後半戦で見せた快進撃の再現をすべく攻撃陣の強化を、悩めるサディクは再出発の地を希求するなか、『メスタージャ』でふたたび交わることとなりそうだ。

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