福島ユナイテッドFCは9日、元日本代表FW三浦知良の加入会見を行った。

 カズ獲得に至った理由について、代表取締役CEOを務める小山淳氏は「カズさんが長年にわたって第一線で培ってきた試合への準備、コンディショニング、メンタリティー、そして勝敗を分ける局面での判断力やプレーは、現在の福島ユナイテッドFCの成長を大いに促す重要なプロフェッショナリズムだと考えました」と説明した。
一昨季は5位でJ2プレーオフに進出し、昨季はプレーオフ圏内にわずかに届かず10位だった。「クラブの経営体制と寺田(周平)監督体制は3年目を迎え、ベースは確実に積み上がってきている(小山CEO)」中で、ピッチ内外で強い影響力を持つカズの獲得に動いた。

 静岡県出身で世代別日本代表の経験者でもある小山CEOにとって、カズは「少年時代から憧れていた選手」だという。おこしやす京都AC(関西1部)の代表を務めていた3年前、カズにオファーを出した過去があり、その縁で連絡先を交換。「突然の電話は失礼かなと思い……」と、まずはショートメールで「福島でプレーしてください」とファーストコンタクトを取った。「これはオファーなのか、ゲストプレーヤーでもあるのか。最初は意味が分からなくて(苦笑)」と、カズも当初は困惑気味だったそうだが、小山CEOの熱意が伝わり、今回の移籍が実現。「(返答を)待っている間はすごくやきもきしましたけど、天命を待つしかない」と願い続けてきた末のカズ獲得だった。

 すでに地元・福島は“カズフィーバー”に沸いているようで、「ホームタウンの方々が連日のように、この話題を楽しみにしてくれています。そういった声が大量に届いていますので、それはもう何よりも嬉しい」と明かす。「戦力としてはもちろん、組織としても一つ、二つとグレードアップできる。そういう意味でも大変ありがたいですし、感謝しています」と述べた。


 クラブやファン・サポーターからの大きな期待を受け、福島に加入するカズは「(目標は)毎年毎年同じですが、本当に1分1秒でも長くピッチに立つこと」と宣言。「今度59歳になりますけど、情熱は本当に増している」と語った。まだまだ衰えない情熱を胸に、5年ぶりに“Jリーガー”となったカズは、福島の地で再び走り出す。

取材・文=三島大輔(サッカーキング編集部)


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