トッテナム・ホットスパー(スパーズ)を率いるトーマス・フランク監督が、10日のFAカップ3回戦のアストン・ヴィラ戦を振り返った。同日にイギリスメディア『Football London』が伝えた。


 ホームのスパーズは前半に2点を先行されると、54分にウィルソン・オドベールが1点を返したものの、反撃は及ばずに1-2で敗戦。プレミアリーグで14位と苦しむ中、カラバオカップ(リーグ杯)に続いて国内カップ戦優勝の可能性が途絶えた。



 フランク監督は試合を振り返り、「後半は良かったと思う。エネルギーと情熱、そして強さで、私たちが目指すプレーができた。中央への突破、走り込み、パスをつなぐプレーだ。良いゴールも決めた。同点に追いつくチャンスも何度かあったが、残念ながら決められなかった、それが残念な点だ。前半はあまり良くなかったが、後半はエネルギーに満ちていた。サポーターとの連携と一体感は素晴らしかった。彼らは本当に素晴らしかった」と、後半の内容には手応えを示した。

 しかし、同試合ではリチャーリソンが負傷し、ハムストリングかもしれないと指揮官は懸念。けが人が相次ぐ中、「これは我々だけの問題ではなく、全てのクラブに関わる問題だ。
プレミアリーグ全体でいくつかの負傷が発生しており、(FIFAやUEFA等の)組織も検討すべき問題だと思う」と、過密日程の改善を訴えた。

「我々は13日間で5試合、10日間で4試合を戦った。そんな過密日程をこなした数少ないクラブだ。今シーズンで3度目となる。2日間しか間隔がないのが最も厄介だ。対応はしている。戦うために全力を尽くしているが、厳しいスケジュールだ」

 また、フランク監督は試合終了後、両チームの選手が小競り合いとなったシーンに言及。アストン・ヴィラのFWオリー・ワトキンスが目の前で両手を広げてガッツポーズしたことにスパーズのMFジョアン・パリーニャが激昂し、相手選手と激しく揉み合いになった。

「選手たちは自制心を失っていたのか?」との質問に対し、「そうは思わない」とフランク監督は回答。「あの状況はご覧になっただろう? 確かに自分の目で見たことを確認しただけだ。もちろん冷静さを保つことが全てだ。選手たちは全てを出し切った。
しかし接戦を落とし、シーズンが順調ではない中で、オリーの挑発的な行動は問題だ。ヴィラサポーターの前で祝うため、ジョアンにぶつかるように歩み寄る。迂回することもできたはずだ。競争の激しい環境でプレーした者なら誰でも、それがいかに困難で感情を刺激するかを理解するだろう」と、パリーニャを擁護した。

 そしてフランク監督は「もちろん残念だ。全員が傷ついている。次のラウンドに進むこと以上に望むことはない。相手が誰であれ、ホームで戦い、好機を掴んだにも関わらず残念ながら突破できなかった」と敗退の悔しさを吐露しつつも、試合のポジティブな要素を拾って今後の試合に繋げていくことを誓った。

「皆を満足させる方法は一つだけだと、我々は全員わかっている。それは安定したパフォーマンスと十分な勝利だ。それしかない。特に後半では、選手とファンが互いにエネルギーを与え合う様子が感じられた。
その渦中にいるのは素晴らしい体験だった。残念ながら、勢いを呼び起こすような見事な逆転劇は実現できなかった。それが我々が今、必死に取り組んでいることだ。しかしファンの皆さんが、チームを支え、後押しする姿勢は特に後半は非常に良かった。何よりもまず重要なのは我々自身だ。我々が結果を出せば、そのエネルギーが彼らに伝わる。もちろん逆境でも彼らの存在は不可欠だ。遠征にも大勢で駆けつけ、支えてくれている。これは相互関係なのだ」

 スパーズの次戦は17日に行われ、プレミアリーグ第22節でウェストハムと対戦する。


【動画】ワトキンスとパリーニャ、衝突の瞬間



編集部おすすめ