明治安田J1百年構想リーグ開幕戦。サガン鳥栖から加入したDF井上太聖が、横浜F・マリノスでのデビュー戦でファン・サポーターの心をガッチリと掴んだ。


 井上は右サイドバックのポジションで先発フル出場。FC町田ゼルビアとの打ち合いに2-3で敗れる結果となったが、右サイドでのスピード感溢れるプレーで日産スタジアムを沸かせた。「自分の特長を出せた部分もありましたし、日産スタジアムで皆さんの前でプレーできたことはすごく嬉しかったです」と充実感を滲ませる一方で「もっとこうしたら良かったというプレーも、今数えるだけでもすごい浮かんできます。まだまだ修正できると思うので、次につなげていきたい」と自身に矢印を向けた。

 ルーキーイヤーの昨季はサガン鳥栖でJ2リーグ戦全38試合に出場し、2得点をマーク。その活躍が高く評価され、“J1個人昇格”を掴み取った。しかしながら、井上にとってJ1リーグの舞台でプレーするのはこの試合が初めてではない。2024年7月に行われたJ1リーグ第16節、当時順天堂大学に在籍していた井上は、鳥栖の特別指定選手としてJ1デビューを果たしている。相手は現在所属する横浜FMだった。

 横浜FM戦でスタメンに抜擢されたものの、前半で無念の負傷交代。消化不良のJ1デビュー戦だった。あれから約1年半、J2で研鑽を積み、井上は再び日本最高峰リーグJ1の舞台に立った。
「対峙する相手が代表選手やキャリアのある選手だったので『戻ってきたな』という実感はありましたし、入場する時も『ここに戻ってくるためにやってきたんだ』という気持ちでした。ただ、まだここはスタートラインですし、成長するためにもっともっとやっていきたいなと思っています」。

 なお、井上がJ1デビューを飾った横浜FMで、鳥栖のゴールマウスを守ったのが朴一圭。横浜FMで再びチームメイトになり、井上の記念すべきJ1リーグ1試合目も2試合目も、ゴールマウスには朴の姿があった。「後ろにいるとすごく頼りになりますし、声掛けをしてくれる。パギさんが背後のボールを対応してくれるからこそ、僕は前に強く行けると思っています。そういった幸せも感じながらプレーしました」と噛み締めていた。

取材・文=三島大輔(サッカーキング編集部)


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