昨季の明治安田J2リーグを制し、クラブ史上初めてJ1に挑む水戸ホーリーホック。明治安田J1百年構想リーグの開幕戦では、アウェイで東京ヴェルディと対戦した。


 前半8分、21分と立て続けに失点を喫し、2点のビハインドで折り返す苦しい展開に。後半立ち上がりの49分には決定的な3点目を許してしまう。それでも諦めない水戸は徐々に相手陣内でのプレータイムを増やすと、59分に待ち望んだ瞬間が訪れる。途中出場の多田圭佑が送った丁寧なラストパスに、加藤千尋が反応。加藤は右足でファーサイドを狙った低弾道のシュートを突き刺した。

 加藤は「圭佑にいい形で入って、相手と2対1の状況でフリーで受けることができました。ちょっとトラップが決まらなかったですけど、ファーを狙えばGKが弾いたとしても味方が押し込んでくれると思った。ファーに蹴って入ったので良かったです」と振り返った。

 しかし、水戸の反撃はこの1点にとどまり、J1百年構想リーグ開幕戦は1-3で敗れた。「球際のバトルで負けていましたし、やはりJ2とJ1では強度が違う。そこで負けていたらやられてしまうのがJ1なので、本当に一人ひとりが自覚を持ってやっていかなければいけない」と、加藤は早くも危機感を口にする。東京Vも2023年までJ2でしのぎを削った間柄だが、J1昇格後の明確なレベルアップを感じたようだ。
「やっぱり強度の部分。本当にアグレッシブでしたし、圧を感じるようなプレスで襲いかかってきたので『これがJ1なんだな』と思いました」。

 加藤にとっては、ベガルタ仙台に在籍していた2021年以来のJ1挑戦となる。「ずっと戻ってきたい舞台」との今季にかける想いも人一倍強い。数少ないJ1経験者として、今後も水戸を力強くけん引する活躍が求められる。“J1水戸”にとっての歴史的初ゴールについては「嬉しい」と語りつつも、「試合には負けてしまったので、また切り替えて、次は勝利につながるゴールを決めたい」と前を向いた。

取材・文=三島大輔(サッカーキング編集部)


【ゴール動画】水戸ホーリーホック J1での初ゴールは加藤千尋!

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